Live Cafe Rooster

地階から胃薬

皆様、「地階から胃薬」をクリックしていただきありがとうございます。
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。
ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。
お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。

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吉祥寺のおいしい珈琲を飲んで思う。

2006年11月3日(金)

しかし、休日の吉祥寺は人出がすごいですね。
今日、CDを買いにタワーレコードまで行ったのですが、駅から5分以上はなれたような場所なのに喫茶店からレストランまでどこも満席なのです。
なにせ、外まで人が並んでいるお店が実に多い。
まあ、タワーレコード周辺は吉祥寺の中でも人気の場所ではあるのですが、それにしてもあれだけの通行人です。
どこかのお店に入るにも待たねばならぬというまさにディズニーランドのアトラクション待ちのような状態。
こんなことは荻窪では考えられません。
荻窪でよく並んでいるのを見かけるのは青梅街道の春木屋さんというラーメン屋さんと、駅ビル、タウンセブンの最上階にあるサイゼリヤくらい(お昼時なら別ですが)。
なのに吉祥寺、お昼をとうに過ぎているのにどこもいっぱい!
ルースターで開店を待つのに人が並ぶなんてことはまずありません(それでも昔はちょっとはあったんですよ)。
で、私は吉祥寺に限らず、外出の折にはおいしい珈琲を出す喫茶店に寄っては一息入れるのが大好き。
ちなみに吉祥寺で一番行くのは武蔵野珈琲というお店です。
そんな無類の珈琲好きを自称する私ですので、実はルースターでもおいしい珈琲を出したいと常日頃からあれこれ試行錯誤しておりました。
そして研究に研究を重ねた結果、ついに明日から本格的な珈琲をメニューに加えることにしたのです!
個人的には行くのならば混雑しているお店よりもそこそこ空いているお店でゆったりとくつろぎたいタイプ。
そこでいい音楽などやっていれば申し分ない。
おー、そうなのです。明日からついにルースターがそういうお店に変貌するのです。
生演奏を聴けて、珈琲が美味しい。そしてそこそこ空いているお店にです。いえーい!

あーあ、うらやましいな吉祥寺…。

「真夏の夜のジャズ」日本最終上映。

2006年11月4日(土)

音楽映画は数あれど、やはり音楽映画を観るのは映画館が望ましいと思うのです。
それは、もちろん映画には違いなりません。でもある種そのコンサートを見に行ったような気分になれるのです。
なにしろ映画館はコンサート会場と雰囲気が少し似ています。大勢のお客さんが一同スクリーンを観ているわけですから。
でも、それがこの11月の上映を逃すともう映画館では見られなくなってしまう映画があるのです。
「真夏の夜のジャズ」がそれ。
この映画は1958年に行なわれた第5回ニューポート・ジャズ・フェスティバルのドキュメンタリー映画。
登場するのはルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、アニタ・オデイからなんとチャック・ベリーまで。
「1958年とはこれまた昔の映画だね」と思われるかもしれませんが、実はこの頃がジャズが最も面白かったと言われております。
ジャズの多くの名盤はこの時期に出現しているのです。
たとえジャズに興味が無かったというあなたでもこれを観たらもう「なんだかジャズって素敵なのね」と思うことは必至。
ぜひこの最後の機会をお見逃しなく。
上映は渋谷のユーロスペース(11月18日から24日)と吉祥寺のバウスシアター(11月25日から30日)、いずれも21時からとなります。

しかし、この最終上映を行うという映画館も素晴らしいではありませんか?
最新流行映画しか上映しない映画館とは気合が違いますなあ。

「真夏の夜のジャズ Jazz On A Summer's Day」 1958年(日本公開1959年)
(監督)バート・スターン Bert Stern、アラム・アヴァキアン Aram Avakian
(制作)ハーヴェイ・カーン Harvey Kahn、バート・スターン
(撮影)バート・スターン、コートニー・ヘイフェラ、レイ・フェアラン
(音楽)ジョージ・アヴァキアン

彼こそ日本のブルースと呼ばれる男がいる!

2006年11月5日(日)

田中良(まこと)というブルースマンをご存知でしょうか?
彼は宮城県白石生まれ。東京や関西に拠点をおかずにブルースし続けている根っからのブルースマンであります。
多くのミュージシャンは東京に拠点を置くことが多い中でなぜ彼は東京にいないのか?
その答えはこうです。
年中、日本中を駆け巡っているから、東京にいる必要がないのであります。
その類まれなるブルースらしい歌声と人懐っこい人柄は日本中に多くのファンを生むことに。
ではソロのシンガーなのかというとそれだけではなく、当店でもお馴染みの八木のぶお、藤井康一、KOTEZをはじめ、篠原信彦、元憂歌団の木村充揮、有山じゅんじ(敬称略)とのライブなども行うなど、その活動は幅広いのです。
1995年、ファーストアルバム『GOOD ROCKIN'』をリリース、ニューオリンズ系、ブルース好きなミュージシャンを中心に絶大なる反響を集め、1998年にはセカンドアルバム『TIN roof BAR』をリリース。
2000年にはサードアルバム『DIXIE 2BEAT / JAZZ ME BLUES』をリリースしており、その存在を知らしめています。
そんな彼が11月12日、ノースサイドにやってきます。
この胃薬のコーナーではあまり特定のミュージシャンのライブの告知などはしておりませんでしたが、せっかく宮城からやってきてくれるのです。
「えー、知らなかったー、早く言ってよーー!」という嘆きの声がいっぱい聞えてきそうなので、ここでも告知させていただいた次第です。

★ライブの場所はルースター・ノースサイドです。
田中良(まこと) VAMOS TRES
11月12日(日)
OPEN 19:00/START 20:00 CHARGE:2800円+オーダー
出演:田中良(vo,g,p) 松キチ(ds) Joe-g(b)
ぜひ! 一度その目その耳でご体験を!

荻窪の歯医者さんでのうれしはずかし。

2006年11月8日(水)

ここ1ヶ月ほど、歯医者さんに通っているのです。
20年以上ぶりに奥歯に虫歯が発見されたのです。
この発見されたというのは実は歯医者さんでの出来事でありました。
ではなぜ行ったのか?
理由はこうです。
最近引退したプロ野球選手、新庄選手のCMを見て、異常に歯が白いのが気になりました。(皆さんもそう思いませんか?)
で、私はさっそく鏡を見たのです。
「なんじゃこの違いは」。
「うーむ、奴はホワイトニングの技を使用しているに違いない」。
ということでとりあえず、歯のお掃除をしてもらい、ホワイトニングについて聞いてみようと思ったのでした。
そこでの虫歯発見だったのです。
そんなこんなで毎週一度行っているのですが、今日うれしいような恥ずかしいような出来事が起きました。
「あのー、佐藤さん、変なことお伺いしてすみません。佐藤さんって本出されてますでしょうか?」
私は驚き、「は、え? どうして知ってらっしゃるんですか?」と聞いたのです。
すると「いえ、あのー、荻窪の本屋さんで佐藤さんの本を偶然見つけまして、あ、この名前、佐藤ヒロオさんって水曜日の患者さんと同じ名前だって気が付いたものですから」。
「うひょー!」、ちょっと嬉しいけれども次の瞬間、「や、やべー」と思ったのでした。
なぜかって、あれですよ、なにしろ毎回、診察椅子で大口開けてるんですから。
急に恥ずかしくなってしまいました。でもちょっと嬉しいという複雑な心境であります。
私は奥歯に虫歯があるような、いや、奥歯に物が挟まったかのような口調で「いやその、なんですね。なんだか恥ずかしいですね。ではまた来週来ます」と帰ったのでした。

新年会貸切ライブのご提案。

2006年11月9日(木)

ルースターの2号店、ルースター・ノースサイドは貸切ができるライブハウスであります。
ノースサイドでも通常のブッキングもありますが、これはかなり選ばれし方々ばかりで、ほとんどのブッキングのライブは聴き応え抜群のプロミュージシャンであります。
ぜひスケジュールをご覧頂き、本店同様ご愛顧のほどをお願いしたいのであります。

しかーし、では社会人バンドの皆さんやおやじバンドだってライブしたい!
と言っても、今さら若者向けのライブハウスなんか出たくないし、ライブハウスを借りると高い!
ところが、ノースサイドの料金はどかーんと安いのです。
何しろ、夕方5時から夜中の12時まで借りて4万8000円だったりしちゃうのです。
これ、2つのバンドで借りると負担は1バンドにつき、半額になる、3つのバンドで借りると3分の1づつでいいのです。
大人の皆さんにとってみればちょっといいスタジオを借りるのとあまり変わらない負担になるわけです。
「みんなで集まって練習でもしようか」とお考えならば、どうせならライブしちゃうほうがよくなくない? そんな感じなのであります。
では今からだといつ頃空いているのか?
はいー、ノースサイドのスケジュールを見ると一目瞭然。
ノースサイドの店長、斎藤にメールを出してみてくださいね。
お問い合わせも大歓迎です。
新年会を居酒屋でとお考えの幹事のみなさん、ノースサイドを借り切って音を出したりしながら飲むというのもありですよ。
おー。そりゃ楽しそうと思ったあなた。ぜひみんなに相談してみてくださいね。
ではでは。本日は宣伝なり。

エリック・クラプトンはブルースマン。

2006年11月16日(木)

「クラプトン健在!!大阪公演打ち上げ」というニュースが流れている。
大の日本好きなエリック・クラプトンは着ている服も日本のメーカーのものばかり。原宿に住んでいるのではないかという噂もちらりほらりだ。

クラプトンといえば、ブルース。これまでのアルバムには必ずブルースが取り上げられてきたし、「フロム・ザ・クレイドル」や「ME AND MR.JOHNSON」などブルースだけのアルバムはもちろんB.B.KINGともCDを出している。

これらは本場アメリカのブルースマンにとっては非常に感謝されてきた。なぜならば、マイナーな存在とも言えるブルースに光を与えてくれたからである。

ところが日本の多くのクラプトンファンはブルースを聴かないのだ。ライブでは「コカイン」や「愛しのレイラ」をやらないと納得してくれないのである。

もちろん、それはわからないでもないのだが、クラプトンがカバーしているブルースの原曲は誰がやっているのかということも多少なりとも気にしてくれる方が現われて欲しいと思うのは本場アメリカのブルースマンたちだけではない。
なにしろ、かのクラプトンが敬愛してやまないブルースとはいったいどういうものなのか探ってみたくはならないのだろうか?

日本にもブルースシーンは1970年頃からあり、本屋さんに行けば「Blues&soul Records」という雑誌も売っているし、ブルースに関する書籍も多い。
メジャーリーグに60億円で移籍する人もいれば、あまり世間では騒がれることのない日本人ブルース系ミュージシャンもアメリカに存在する。

多くのアメリカのブルースマンは来日をしたがっているという。M&Iカンパニーがジャパンブルースカーニバルを20年以上行ってきたのはその大きな要因ともなっているのだろう。

おそらく日本にはブルースファンが多く存在すると本国アメリカのブルースマンたちは思っているのだ。

しかし、日本の現状はそうではない。ジャズ系のライブハウスは山ほど存在するがブルース系のそれは非常に少ないのだ。

というわけで当ルースターは一般的には知られていない存在である。
いつからかヒット狙いの曲にうんざりするようになってしまった私はブルースを聴くと本当に安心する。

もちろん好きなのはブルースだけではない。ジャズもソウルも大好きなのだ。

ルースターは今夜も日本のミュージックシーンになくてはならない方々でありながらも一般的には影に隠れた存在のミュージシャンたちが熱いライブを繰り広げているのだ。

恐れ多い発言ではあるが、きっとクラプトンと近い想いがここにはあるのだと思うのである。

中島美嘉がジャズに挑戦!

2006年11月17日(金)

中島美嘉がジャズに初挑戦というニュースがあった。
中島美嘉といえば今年、ニューオリンズ救済のCDを現地ミュージシャンなどを交えリリースしたのが記憶に新しい。そこへ来て今度はジャズなのだ。

とはいえ、この見出しではいかにも中島がジャズのCDを出したと思われがちだが、実は島健さんというピアニストのCDにゲストシンガーとして参加したものなのだ。

島健さんはピアニストだが、実は日本のポップスシーンには大きな存在で、サザンオールスターズほか様々な方々のサウンドを手がけている。女優の島田歌穂のご主人でもある。

ちなみに中島のサウンドプロデュースもこれまで行っており、このCDに参加した多くのゲスト陣(ロン・カーターも参加)は昨日今日のつながりではない。
中島は「フィーバー」を歌っているらしい。やはりさすがの選曲といえよう。

個人的にはこのニュースの見出しは島健さんに対し失礼だよなあと感じないでもないけれども、実はとてもありがたいのではないかとも思う。

中島にはジャズに挑戦というコピーこそ当てはまると思うが、ニューオリンズCDを出したときも感じたし、昨日書いたエリック・クラプトンの話もそうだが、ビッグネームがジャズやブルースを取り上げてくれるのが個人的には非常に嬉しいのだ。

「何? ジャズっていいじゃん」。そう思ってくれる方が絶対に増えてくれると思うからである。

昨日、ブルースを持ち上げてしまったのでジャズ陣営の方々にすまないなあと思っていたところでタイムリーなニュースでありました。

「飲んだら乗るな」「飲むなら乗るな」。

2006年11月24日(金)

「飲酒運転させない」キャンペーンがニュースになっているのをご存知だろうか?
私はこのニュースに反応してしまったのだ。

年末に向けて飲酒運転を減らす目的で飲食店関係のほか、駐車場業者をも巻き込んでのキャンペーンなのであるが、私がこのニュースのどこに反応したのかというと下記である。

「22日には参加団体を集めてキャンペーン推進会議を開催。都は駐車場業者向けの対応マニュアルを示し、ドライバーが赤ら顔かを確認できるようにするための鏡の設置や、管理人による巡回、利用客への声掛け、ホテルや運転代行業者の紹介などを要請した」。

駐車場に赤ら顔かどうかを確認する鏡を設置するというのだ。
きっとそれを覗き込んだほろ酔いのドライバーはこう思うだろう。
「よし!まだ顔が赤くはないから運転して帰ろう」と。

年末に限らず、ルースターへは徒歩でお越しくださいませね。

日本一の露天風呂は徒歩一時間。

2006年11月28日(火)

日本一の標高にある露天風呂のニュースを読んだのであります。
場所は長野県南牧村の八ヶ岳連峰中腹にある本沢(ほんざわ)温泉・雲上(うんじょう)の湯。
通年営業の露天風呂としては日本で一番高い場所(標高約2150メートル)にあると言われているそうです。
雪化粧した八ヶ岳が入浴者を迎えるわけなのですが、ここにたどり着くためにはなんと一時間歩かなくてはならないとのこと。
一時間歩いたあとの温泉はさそがし、爽快な気分になるに違いありません。
しかし、違いないことがもうひとつあるような気がするのは私だけでしょうか?
そうです。帰り道の一時間に湯冷めしてしまうに違いないのです。
大変な思いをして出掛けるのもきっと素晴らしい思い出になるでしょう。
でも、荻窪駅から徒歩1分のルースターで熱いお湯ならぬ熱いライブに浸るというのもよいもの。
ぜひ東京近郊にお住まいの方はもとより、東京観光の際は荻窪までお越しくださいませ。