Live Cafe Rooster

地階から胃薬

皆様、「地階から胃薬」をクリックしていただきありがとうございます。
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。
ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。
お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。

ほかの胃薬へのリンクはページ下部にあります。

目から鱗が落ちる。

2007年8月2日(木)

このコラムは地階から胃薬という名前でやっております。
もちろん由来は2階から目薬をもじったものですが、そういえば目つながりでは目から鱗が落ちるとか目を皿のようにしてなんていうのもありますね。
実は、目を皿のようにして見ていただくと目から鱗が落ちるようなものがあるのです。
それはジャーン。他ならぬ当店ルースターの9月のスケジュールです。
なにしろおかげさまで9月でルースターは10周年。
なので、いつにもましてスケジュールも力を入れたというわけです。
ぜひ一日一日細かく見ていってくださいね。
そうそうノースサイドのスケジュールも見逃してはなりません。
両方ともじっくりとご覧くださいね。
でも目から落ちるのはコンタクトくらいだったりして。

博多の照和は喫茶店だった。

2007年8月8日(水)

博多に「照和」というライブハウスがあります。
チューリップや甲斐バンド、井上陽水、長渕剛、海援隊などが出演していたので行ったことはないけれども知っているという方はとても多いのではないでしょうか?
私もその「行ったことはないけれども知っている」というひとりでありました。
はて?「初めて照和を知ったのはいつだっただろう」と記憶をたどるとどうもあいまい。
10代の頃に読んだ長渕剛の本、もしくは甲斐よしひろの本だったかもしれません。
当時、本を読み、照和とはいったいどんなところなのだろうとあれこれ思い巡らしてみたような気がします。
そういえば、長渕剛のファーストアルバムの中で歌われていた「天神あたりの交差点で待ち合わせですか♪」という歌詞も印象に残っています。
「博多の天神という場所に照和があるのかな?」想像は膨らみました。
あれから30年。ついに博多に行く機会に恵まれ、念願かなって照和に訪れることができたのでした。
入り口には「喫茶照和」の看板。
そうなのです。ライブハウスではなく喫茶店なのです。
照和がオープンした1970年はまさに70年安保の年。
店名の照和とは実は昭和の時代を明るく照らしたいという意味合いであったのです。
当時はライブハウスというもの自体が無く、喫茶照和が生演奏をスタートしたのは野外で反戦を歌っていた若者を出演させたのが最初であったそう。
地下の入り口の扉まで続く階段には往年の出演者のポスターと現在の出演者のポスターとが時を越えて飾られています。
わくわくしながら扉を開けると、そこは白い壁に白いテーブル。40席くらいはあるのでしょうか? まさに喫茶店でありました。
フォークの店であればウッディもしくはロック系の店のように暗い雰囲気ではないかと勝手にイメージしていたのでかなり意外でした。
聞けば5年前に黒い壁から塗り替えたそう。
スケジュールを見ると週末にしかライブを行っていないようなのでメインの営業は喫茶店。
なるほど、そういうことであれば白い壁も納得です。
ステージも改装されたのかかなりきれいで天井には吸音のための卵パックで埋め尽くされていました。
「このステージで前述したミュージシャンたちが演奏していたのだなあ」と感慨深く見ていると他の客席のお客さんもどうやらそんな感じ。
私と同じように30年前に思いを巡らせているのかもしれません。
さて、この照和では当時も今も変わらず、出演者は若者。
一晩に4組ほどの若者が歌っているようです。
なにはともあれ、やっと訪れることができました。
照和と当店、ルースターでは180度考え方が違います。
まず若者がまったく出演しておりませんし、フォークでもありません。
しかし、はるばるこの照和に来てみると不思議とあの10代の頃の気持ちに引き戻されてしまいます。
今ではブルースやジャズばかりの私ももろに10代はフォークでした。
そして今でも照和はあり続けているのです。
ルースターもお客様に楽しんでいただきながら永遠に続けていきたいなと思うのでした。





ブルースマンは重労働。

2007年8月11日(土)

今夜はブルースの本場、シカゴからロブ・ストーンというハーピストが来日してルースターでライブを行うのであります。
ロブ・ストーンさんとしばし会話してみるととんでもなく重労働ブルースマンであったのでした。
彼はシカゴのブルースクラブでライブを行っているのですが、彼の出演しているキングストン・マインズというクラブでの演奏はなんと夜9時から朝の5時までだと言うのです。
なんと長時間なのでしょう。
キングストン・マインズは私も行った事があります。
この店にはなんと部屋がふたつあり、それぞれで順番にライブを行うというスタイル。
演奏を聴きたい人は演奏している部屋に行き、話をしながら飲みたいという人はライブ休憩中の部屋に行けばよいというなんとも広いお店なのです。
夜9時から朝の5時までと言っても、つまり2バンドが交代で演奏しているのでぶっつずけでやっているわけではないのですが、それにしても大変であります。
そういえばニューオリンズのバーボンストリートのお店も長時間演奏しているそうでしたが、やはり日本とアメリカの違いといいますか、さすがエンターテイメントの国。厳しいものであります。
ルースターの場合は一晩に1バンドが1時間のステージを2回行っていますが、アメリカの場合はお客さんがライブのスタート時間に来るというよりも自分の都合のよい時間にお店に行くスタイルなのでこれもお国柄でしょうか。
もちろん、アメリカにも当店と同じようなスタイルのライブハウスも多くありますし、逆に日本でも長時間演奏スタイルのお店もありますが、どちらもそれなりに大変なのであります。はい。
そうそう、キングストン・マインズにはおいしいキャットフィシュのフライがあります。キャットフィシュというのはなまずのことでキングストン・マインズの名物。
さしずめ、当店のワニカレーに値するかも。
さあ、そろそろ当店の開店時間。
風の街と呼ばれるシカゴからやってきたロブ・ストーンさん、きっと素敵なブルースの風を吹かせてくれることでしょう。

間違いだらけのピアノ選び。

2007年8月16日(木)

当店にはグランドピアノが置いてあります。
KAIZERというメーカーで浜松のピアノ職人が作ったもの。なんと1968年製です。
のちにヤマハに吸収されてしまったのですが、ルースターにあるのは吸収される以前の時代のものです。
これを選んだのにはわけがありました。
ルースターの場合はジャズ、ブルース、ラテンなど様々なジャンルに対応するピアノでなければならなかったのですが、ドラムやベース、エレキギターにボーカル。
いろんな楽器が同時に演奏されるとき、バンドの音量次第ではマイクを使用していてもピアノの音が聴こえにくくなってしまいます。
つまり音量が大きいもの、そして音が抜けてマイクに音が乗りやすいピアノというのがまず前提でありました。
音が抜けるというのはどういうことかと言いますと、よくロック系のバンドでアコギを使用しているバンドがありますが、あれジャカジャカ弾いているのを聴こえようとするとアコギの音をいかにも硬いエレクトリックな音にしないと聴こえないのです。それとと同じ。
つまり硬い音でないと大きな音量のバンドではピアノの音ももぐってしまい音量は出ていても目立たなくなってしまうのです。
当店のKAIZERはその点で音が硬く、しかも大きかったのです。
このピアノと出合った時、「これなら大きな音のバンドでも音が抜ける」そう思ったのでした。
皆さんご存知のスタインウェイは俗に「鉄の音」と呼ばれているそうで、その意味では大きな音のバンドで弾く際にもぴったりなのでしょうが何しろ値段が桁違いです。
というわけで多くのピアノの音を弾き比べてKAIZERにしてみたのです。
ところが最近、導入時点よりもさらに音が硬くなってきてしまいました。
これはより音が抜けるというその点では問題ないのですが、小さな音量のバンドなどでは音が硬すぎて困るという事態が発生してしまいます。
先ほどのアコギの例で例えるとフォークソングの弾き語りを硬い音のエレキギターで弾いているような雰囲気になってしまうのです。
そんなある日、ある調律師に出会いました。
このピアノは「ピアノ本体ではなく、弦に当たるハンマーの音だけで鳴っている状態になっています」と彼。
ハンマーとはピアノの鍵盤を押すと弦に当たる部分のことで弦に当たる部分はフェルトになっています。
このフェルトが経年変化で平たくしかも硬くなってきているため、弦に硬いものを当てているような状態になっていたのです。
要は硬いものを弦に当てるから硬い音がしていたわけです。
調律師いわく、このピアノ本来の音はもっと木が鳴るはずでしかもやわらかいのだそう。
つまり私がそもそもKAIZERを選んだときにはすでにハンマーが硬くなっていたために抜ける音がしていたというわけだったのです。
まったくもって素直にこの意見に賛同してしまった私は当店に出演しているピアニストたちに「ハンマーを削りますけどどう思いますか?」と毎回質問してみました。
結果は賛成8割。
かくして2日間にわたるピアノ大調整が行われました。
するとどうでしょう?
「うひょー、音が丸くなった。本来の音はこれだったのか!」
大幅に音が変わったのです。
私は購入時点で「このピアノは音が大きく、抜ける音がする」と思って選んだのでしたが、まったくそれは誤った考え方であったと気がつきました。
しかし、彼曰く、ピアノを購入する時に多くの方々はほとんど音のことはわかっていないのではないかと指摘していました。
何台ものピアノの音を比べて選んだ私も、このピアノは本来の音が鳴っているのかどうかまではさすがに気がつきませんでした。
いやいやお恥ずかしい話です。
問題の音の抜けについてはピックアップマイクのイコライジングでなんなく解決してしまいましたし、逆に音量の小さいバンドも本来のピアノサウンドでお届けできるようになったのです。
やはり餅は餅屋であるのですが、調律師というのも千差万別。
なにしろピアノ屋さんは「このピアノは本来の音ではありませんよ」なんて言いませんし、そのピアノ屋さんが搬入のときによこした調律師はとても偉そうなわりには話しにならないレベルでした。
なにせ、調律したのに隣のキー同士が同じ音の部分があったのです。
信じられません。
その後、違う問題が発生して来たそのピアノ屋さん紹介で来られた調律師も偉そうなわりに力不足で解決できず。
結局その件のときはベーゼンドルファーの方に助けていただきました。
さて、今回出会った調律師は惜しげもなくピアノの構造のいろはを丁寧に教えていただけたのでこちらもとても納得。
とっても大満足の結果となりました。
しかし、ピアノを選ぶというのはどえらい難しい作業なのだとあらためて痛感させられました。
これ、ピアノだけのお話なわけでルースターにはマイクやアンプやドラムもあるわけです。
もういちど本当にこれでいいのかと考え出したらどうなってしまうのでしょう。
いやー恐ろしくて考えないほうがいいかもしれませんねえ。



おかげさまで10周年。

2007年8月17日(金)

ルースター本店は9月、おかげさまで10周年を迎えます。
感謝、感謝でございます。
さて、正式には9月18日(火)が開店記念日となるのですが、この日はちょっとお祭り騒ぎをしようかと考えているのであります。
私率いるぶちかま志郎&左足ブラザースの出演は決まっていますが、そのほかルースター出演者にも声を掛けようと思っているのです。
誰が出演するのか当日にならないとわからないという状況ですが、きっと面白いことになると思います。
で、せっかくのお祭りなのでなにかそれらしくしたいなと思い、なんと思い切ってチャージを無料にしてしまいました。
おー、これは太っ腹ですな。
しかし、それだけではありませぬ。
なんとフードも食べ放題で無料にしてしまうのであります。
どーじゃーーーー。
さらに飲み物は全品500円均一でキャッシュオン方式にしちゃおうという作戦です。
こりゃーなんともお得すぎやしませんか?
いえいえ、いいのです。
何しろ10周年なのですから。
数年前までは「10周年はどかーんとでかいホールででもやるか」くらいのことを思っていましたがいざ10周年を迎える今、とんでもなくそんな余裕はなかったのでした。
うーむ、余裕で10周年を迎えるわけでなく、ギリギリでなんとかやっているというのが実情なのでした。
しかし、せめて感謝の意を表したい。
それがこのカタチとなったのでした。
ぜひ皆様お気軽にお越しくださいね。
もちろん、その他の日も面白いライブが目白押し。
よろしくお願い申し上げます。
よーし、あと20年はやるぜー!

北海道にいた!超ジャズファンク系オルガン奏者。

2007年8月18日(土)

福島県いわき市にあるQUEENというライブハウスに行ったとき、マスターに「北海道に凄いオルガン奏者がいますよ」と教えてもらったことがありました。
QUEENのマスターが何気なくCDを流すと、「おー、これはすごい。こんな人が北海道にいたんですねえ」とすっかり聴き入ってしまったのを覚えています。
名前は藤田貴光。
北海道で藤田貴光トリオとして活動しているそう。
その後、ひと月もしないうちにハーモニカの八木のぶおさんからツアー先から私に電話が入ったのです。
「藤田貴光トリオっていうオルガントリオがあってね、東京にツアーで行きたいそうなんだけどルースターで可能かなあと思って電話したんだけど」。
なんとツアー先で八木さんは藤田貴光さんと一緒だったらしく、そういう話になったのだそう。
なにか「これは単純に偶然だけではないかも」という空気を感じた私は藤田さんから直接連絡をもらうことに。
すると「ルースターさんは僕のあこがれの店なんです」とのこと。
「おっとー、そうだったのか」、ということであれこれと打ち合わせをして決定いたしました。
9月11日(火)ルースター本店に北海道から藤田貴光トリオがやってきます。
皆様、北海道からわざわざやってくるのでこの機会をお見逃しなく。

実力だけで噂になるミュージシャンなんてそうそうお目にかかれませんよ。

おじさん、おばさんが楽しめるライブハウスを作る。

2007年8月24日(金)

ひとくちにライブハウスと言ってもいろんなタイプのお店が存在します。
東京に一番多いのはやはり若者向けのロック系でしょう。
では、おじさま、おばさまも楽しめるライブハウスと言うとどうでしょう?
それ以前にライブハウスという存在自体が一般的には無名。
思いついても「ブルーノート東京」くらいではないでしょうか。
もしそうだとするのならば、おじさま、おばさま向けのライブハウスという時点でジャズという発想になってしまうかもしれません。
ジャズという枠で考えると実は東京にはものすごい数のお店があります。
ところが普通、ジャズに興味のあるおじさん、おばさんなんてきわめて少数です。
つまり、近所にジャズのライブハウスがあったとしても一生気にしないで生きていかれる方がほとんどになると思うのです。
でもそりゃそうですよね。
近所に囲碁の教室があったとしても囲碁に興味がなければ一生行かないわけで、それと同じなのです。
しかし私は思うのであります。
音楽は欧米からいっぱい影響を受けまくっているのは皆さんもご承知でしょう。
ところが生演奏に対する楽しみ方はあまり影響を受けていないのではないかと。
当店、ルースターがやっていきたいのはここなのです。
ミュージシャンのファンだから追っかけるというのももちろんOKですが、それだけではなんのためにライブハウスの看板を掲げているのかが私には疑問なのであります。
「今夜は私たちのライブに来てくれてどうもありがとう」。
多くのライブハウスにはそういうトークをするバンドが出演していると思うのです。
でも、その言葉は明らかに呼ばれて来たお客さんとファンのお客さんに向けてのトークですよね。
「お、こんなところにライブハウスがあるんだ。入ってみよう」と思ったら身内にしか通用しないようなバンドが出演していたら悲しいですものね。
ルースターにはそういうトークをするバンドは実はいないのです。
なぜならばコンサートホールではなくてライブハウスだからです。
もちろんファンの方々も大勢来て下さっています。ありがたいことです。
でもその方々だけを相手にしたライブでは一般のお客さんはひいちゃいます。
ファンの方も初めて来られた方も一緒に楽しめるお店が理想です。
なにせ私にとってのライブハウスというのは生演奏と飲食を楽しめるお店であります。
だってアメリカに行ったとき、ライブハウス巡りをしましたが、身内うけのバンドなんてどこにも出てなかったですもの。
出演者はお客さんを楽しませ、お客さん側はお客さん側でみんな楽しみ方を知っていたんです。
日本ではいかがなものか?
当店には外国人のお客様もよく来られますが、彼らの多くはミュージシャンのファンではなくてライブを楽しみに来ている方々であります。
で、いつしか日本もそういう空気のお店でいっぱいにしたいなと。
音楽が好きな人だらけなわけですからきっと実現可能だと思うのです。
おじさま、おばさまも気軽に行けるお店を作るのです。
そのためにはジャズだけじゃもったいない。
ブルースもラテン音楽もめちゃ楽しめます。
いよいよ来月10周年ですがまだまだこれからです。
さて、明るい未来に向かって今夜も看板に灯を灯しますか。

SWING JOURNAL 9月号。

2007年8月26日(日)

ジャズ雑誌「Swing Journal」の9月号にルースターが10周年という記事を掲載していただいております。
思えば1997年、荻窪にルースターを開店した頃は雑誌にはまったく掲載されておりませんでしたし、ホームページすらありませんでした。
オープンしてしばらくはどこにもルースターの情報なんてなかったのです。
ゆえに私の取った行動は自分の脚での営業でした。
ずいぶんといろんなところへ行ったものです。
その中でもよくやっていたのは荻窪をかたっぱしから歩いて一軒一軒の家のポストにスケジュール表をポスティングしまくったことでした。
お店の閉店後から朝方近くまで歩き回っていたのです。
チラシの配布枚数に対するご来店数は1%にもみたないのでありますが、それでも「このチラシを見て来てみました」というお客さんがけっこういらっしゃいました。
とんでもなくうれしいのであります。
今では荻窪と阿佐ヶ谷のタウン誌にもコラムを書いたりしているので、おかげさまでそれを読んでご来店いただいているケースも多くなりました。
しかし、10年前は雑誌「Swing Journal」にライブスケジュールが掲載されるようになるとは思いもしておりませんでした。
誰も知らないお店であったルースターでしたが、ここ数年、「東京に来る用事があってついでにルースターも来て見ました」なんて言われるように。
しかーし、喜んではいられません。
まだまだ空いている日があります。
これではいかんのであります。
毎日満員の観光スポットくらいに成長しなくては。
しっかし、何年経ってもまだスタートラインにいるような気がします。
もっとがんばらなくてはとまた初心に返る私でした(おっとこれだからスタートラインなんじゃあ)。

真夜中の東京ドライブ。

2007年8月28日(火)

トヨタbBという車に乗るようになってから2年が経過しております。
先日、法定点検で近所のトヨタへ行ったのですが、すこぶる機関好調。
どこも悪くないのであります。
「その後、お車の調子はいかがですか?」とトヨタから電話がかかって来るも、「実はあれからまだ乗ってないんですよ」と私(笑)。
なにせ2年で走行距離はたったの6000キロ。
サンデードライバーよりも乗ってかもしれませんねー。
以前、古いドイツ車に乗っていたのですが、修理代金が「こりゃたまらないぞよ」という状況でありました。
それの反動でしょうか。bBにしたのは安心な車の方がいいなということだったのでした。
でもまだ6000キロですから故障があっても困りますかね。
さてさて、そんな私が好きなのが夜中のドライブ。
真夜中のドライブは走るという行為だけを考えると昼間と違い、移動が早くできるのがなんと言っても魅力。
たとえば「ちょっと海辺まで」なんてあっという間です。
人気スポットお台場だって夜中は一般道でもすいーっと到着します。
お台場は22時を過ぎるとまさにゴーストタウン。
24時間営業のレジャー施設もあるようですが、屋内ですから野外は本当に静かでいいっすよ。
あ、「なんで静かなところがいいの?」という疑問もありましょう。
私は毎晩、地下にこもってライブを聴いています。
どんなにライブが好きな私でもさすがにたまにはリラックスタイムは欲しいもの。
真夜中のドライブは普段ガヤガヤしているところにまったく人がいないのでそんな私にははまるのです。
しかも、四谷、丸の内、銀座、築地、晴海、霞ヶ関、虎ノ門、赤坂、六本木、表参道、原宿、昼間では時間がかかるところも一気に一巡りです。
「東京は狭いなあ」と実感したり、「昔、ここで働いてたことあるなあ」とか思い出したり、車のスピードとは裏腹に気持ちはゆるやかに進むのです。
自分は田舎には住めないタイプだと思います。
でも、人のいない真夜中の都心が好きというのもおかしな話かもしれませんねー。
でもガラガラのルースターでは困っちゃいます。
ルースターはいつも人がいっぱいでないとね。

実際、うどんブームは来たのだろうか?

2007年8月29日(水)

昨日、真夜中のドライブでリラックスと書きましたが、そういえば私のリラックスタイムはドライブばかりではありません。
たまに映画やレンタルDVDなども鑑賞しているのです。
これもドライブと同じような考え方。
予備知識無しでいきなり観てスカッとする映画が好きなのです。
何しろ私にとって映画は芸術作品ではなくて単なる娯楽。
ストレス解消や気分を爽快にするための映画鑑賞でありまして、ぐっと落ち込んだり、悲しくなったりしまくる映画はなるべく避けているのです。
映画通の方に言わせれば「もっといい映画がいっぱいあるだろう」と思われるかもしれませんが、映画に関しては私などは完全に一般大衆のひとり。
音楽映画などはいろいろ観るようにしていますが、それ以外は「あー、楽しかったー」という感じの映画で十分なのであります。
そんな私が一番好きなのが「ロッキー・シリーズ」。
「ロッキー6」は完全にやられました。
それと「ブルースブラザース」に「クロスロード」、「木更津キャッツアイ」も大好きです。
で、もしも私と同じようなタイプの方がおられましたらオススメしたい映画があるのです。
マイナーなタウン誌の記事からうどんがブームになるというストーリーの映画、「UDON」であります。
テレビでもよく宣伝されていたので観た方も多いでしょう。
でもまだの方はレンタルDVDをぜひ。
あ、でも私は皆様にライブをご提供する立場でしたね。
生演奏も楽しいですぞ。
ルースターでワニカレーでも食べながらぜひ生演奏も聴きに来てくださいませ。
ワニカレーブーム来ないかなあ。

本当にあったうどんブーム。

2007年8月30日(木)

映画「UDON」を観て面白かったと書いたのですが、実際、うどんブームは本当にあったのかどうか調べてみたのです。
するとなんと、1980年代末頃より、香川県のタウン情報誌で連載されたうどん店の紹介企画が評判となり、まず県内からうどん屋探訪が盛んに。
また県外でも徐々に讃岐うどん屋巡りを目的に香川へ出向くという観光スタイルが広がっていった。
ということだそう…。
つまり映画は実話に基づいて撮られていたことが判明。
いやいや、うかつなことは書けません。
そういえば荻窪はうどんならぬ、ラーメンが有名なのですが、かつてテレビ番組で流行っていないお店を流行らせるという番組があって、ある荻窪のラーメン店が取り上げられていたという話をずいぶん前にお客さんから聞いた記憶があります。
テレビ効果は絶大だったらしくそのラーメン屋さんは大繁盛に。
ところが、一時だけの繁盛が理由かどうかお店を閉めてしまったそう。
これはお客さんからのお話なので確かかどうかは不明です。
いやいや、そう考えるとブームというのは怖いものです。
「ん? ルースターには関係ない?」
そうかも知れませんねー。なにせジャズとかブルースとかですからねー。
でも地元の人しか知らないようなうどん店が香川県であちこち行列になるなんて誰も予測していなかったでしょう。
そう考えるとブルースをやっているライブハウスもわかりませんぞよー。
あ、ブームは怖いもの。来てはいけないのでした。
せめてもう少しだけ浸透して欲しいなあ。

散歩の達人・荻窪・西荻特集に思う。

2007年8月31日(金)

本屋さんに「散歩の達人」という本が恐ろしいほどの山積み状態で置いてあったのでいったい何事と思い見てみるとなんと「荻窪・西荻特集」でありました。
数年前にも荻窪特集があったのですが、今回も興味深々で購入してみました。
まだ、じっくり読んではいないのですが、その記事はよくぞここまで調べたものだなあと関心するほど荻窪・西荻を解体しています。

ルースターを開店するよりもかなり昔、私はアルバイトで某雑誌の音楽系のお店のページを担当したことがありましたが、ここだけの話、その数は膨大でほとんどは電話取材で済ましてしまったのでした。
その雑誌、音楽系のお店コーナーはそれまでにもあったのですが、これまでに載っていない新しいお店を掲載したらギャラアップという話もあったので、そりゃもう知っている限りのお店を追加しまくりました。
これ、雑誌に紹介と言っても行きもせず電話で話しだけ聞いて数をこなしたという次第だったのです。
懐かしいお話であります。

そこへ行くとこの「散歩の達人・荻窪・西荻特集」はちゃんと取材しているなあと関心しちゃうのです。
実際、この雑誌を買う方は荻窪と西荻の方が多いと思いますのでそういう意味では地元の方が知っているような情報だけでは読者の納得を得られないので掘り下げなければなりません。
いやいや大変な話です。
スタッフに荻窪・西荻在住の人間でもいれば別ですか、散歩の達人は毎回違う街を紹介していくわけで都合良くいつもスタッフが住んでいるというわけにはいきません。
つまり、知らない街を隅々調べ上げていくわけで、その道のりは相当険しいはず。
おかげでまだまだ知らないことを教えてもらえそうです。

しかし、何年後かにまた荻窪特集をするのならぜひお願いがあるのです。
「編集長様、ルースターも載せてくださいましー」。