ャズ・セッション参加の心得

ROOSTER 本店 佐藤 ヒロオ

ジャズ・セッションに参加したいけれども初めてなのでどうしたらいいのかわかりません。という方に簡単にジャズ・セッションについてご説明いたしましょう。

ジャズ・セッションのルール

ジャズ・セッションはこれさえ知っておけばそんなに心配はいらないぞというルールのようなものがあります。
このルールさえ覚えてしまえば、なーんだなるほどという具合に知らない人とセッションができるのです。
ジャズは「アドリブができなくては」と思われますが、アドリブができなければ永遠にセッションに参加できないというわけではありません。
得意な曲ならなんとかなるというところからセッションに参加してもいいのです。
人前で演奏してこそ上達すると言っても過言ではありませんし、人前で見知らぬ人と演奏するというようなスリルは日常そうそうあるものではありません。

ジャズ・セッションの流れ

ではまず、流れを説明します。
ルースターノースサイドのドアを開けると右手にカウンターがあります。ここで名前と楽器パートを記入。 それから飲み物のオーダーをして参加費1000円と飲み物代500円を支払い、空いている席に着席します。
何事も初めての体験は緊張するもの。でも自分がステージに呼ばれるまでには時間がありますので、この時間を利用してまずは状況判断。
「おー、あの方がセッションリーダーなのだな」とか「うひょー、みんなうまいなあ」とか「2曲で交代してるのかな」とかいろんなことが見えてきます。
ここでひるんではせっかく来たのだからもったいない。楽しんだほうがよいのであります。

そこでまずはセッションリーダーに「あのー、初めて来た○○といいます。いやちょっと緊張しますね」などと話しかけてみましょう(セッションリーダーというのはいわゆる司会進行の方。ルースター・ノースサイドでは宮之上貴昭さんです)。
するとセッションリーダーは「心配要りませんよ。有名な曲ばかりですから」。とか言ってくれます。
「でもあの、私本当に初心者でアドリブとかできないんです」ということであれば言っておけば安心です。うまく出番を考えてくれます。
その後、まだ緊張が溶けなければ話しかけやすそうな人を見つけて「あのー初めて来て勝手がよくわからなくて」とか声をかけてみると、きっとすぐに打ち解けます。

セッションリーダーは順番に各パートの人をステージに呼び出します。 演奏する曲はほとんどスタンダードジャズです。
実は周りを見渡すとみんな青い本を持ってきていたりします。
これはスタンダード・ジャズハンドブック(中央アート出版社・著・伊藤伸吾)。通称「青本」と呼ばれるとても有名な本。
大きな書店や楽器店などで手に入ると思います(ただし、コードなど若干違っている曲も少しだけあったりするのでその部分は自分で直す必要があります)。
みんなこの本を持ってきて同じページを開いて演奏しているというわけです。

曲の決め方

ではいったいどうやってやる曲が決まるのか?
たとえばボーカルの方がフロントにくれば、その方が歌いたい歌をステージに呼ばれたみなさんで演奏するということになります。
ボーカルではなくてサックスがフロントとなった場合も同じです。
すでにご存知だと思いますが、ジャズ・セッションにはお約束みたいなものがあります。
それは曲のイントロがあってテーマ(メロディ)があってソロまわしがあってテーマにもどってエンディングという流れです。

ジャズ・セッションのよくあるパターン

ではもっともよくあるパターンを順を追って書いてみましょう。

まずはイントロですが、当然ボーカルはイントロはとれませんのでピアノなどその他のパートの方がイントロを弾くことになります。
実はイントロというのは決まっているものもありますし、イントロが無くいきなりテーマに入るような場合もあります。
しかし、多くの場合は、曲のラスト8小節などをピアノなりが弾いてテーマに入ったりします。
これ、曲の最後の部分なので最初から全員で入るにはわかりやすいのです。

さてテーマはフロントになった方が担当ですが、ソロはどうしたものか?
例を挙げてみると、フロントがサックスで他にピアノ、ベース、ドラムだった場合、そのままフロントがテーマの後、ソロに入ります。
ソロが曲をひとまわし(ひとまわしとは限りません)したら、今度はピアノが担当です。次にベース。次にドラムです。
初めてだとわかりにくいのがこのドラムソロ部分です。
なんだかベースの後はドラムソロなのにすぐにドラムソロに入ってないと感じると思います。
実はこれ、4バース(4小節)演奏があってそのあと4小節はドラムソロ、で、また演奏が入ってまた4小節ドラムという風になっているのです。
これを繰り返して曲がひとまわりした部分に来たらテーマに戻って終るわけです。
ところがこのドラムソロ部分。初めてだと複雑怪奇。
前述のドラムソロの直前4小節の演奏部分です。
なんとここには4小節サックスソロが入っているのです。でドラムソロのあと今度はピアノソロでドラムソロ、でまたピアノという風に交代して最後はドラムで終わり。
こうなっているのであります。
ドラムソロなのに交代でサックスとピアノがソロを入れているというわけです。
「なーんだそうだったのか」ですよね。
8バース、4バース、2バースと短くしていくパターンもあったりしますが、これも慣れればなんていうことはありません。

でいよいよエンディングですが、これ譜面の最後でぴたっと終るのではなく、最後の4小節を3回くらい繰り返して終るパターンが多いので覚えておきましょう。

フロントなら得意な曲を演奏できる

というわけで、フロントは恥ずかしいとか思わずにフロントにしてくれとセッションリーダーにお願いすることが最初は一番いいかもしれません。
なぜなら自分の得意な曲をやることができるからです。
いきなり初めてのセッションで知らない曲をやったらそれこそ緊張しちゃいます。
誰しも初めての経験をしています。
まずは参加するところからスタート。参加したことで次はこうしようというステップが生まれるのです。
ですからまだ下手だからとか、全然気にしないで気軽に来てみて下さい。
きっとあなたの人生が楽しく変わるはずです。


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