Live Cafe Rooster

ブルース・セッション参加の心得

ROOSTER 佐藤 ヒロオ

ブルースセッションに参加したいけれども初めてなのでどうしたらいいのかわかりません。という方に簡単にブルースセッションについてご説明いたしましょう。

ブルースセッションはこれさえ知っておけば心配いらないぞというルールのようなものがあります。このルールさえ覚えてしまえば、なーんだなるほどという具合に知らない人とセッションができるのです。

ではまず、流れを説明します。
ルースターのドアを開けると右手にカウンターがあります。
ここで名前と楽器パートを記入。
名前とパートを書いたら空いているお好きな席へどうぞ。
スタッフがオーダーを伺いにまいります。
お会計は参加費と併せてお帰りの際にいただきます。
誰彼かまわず、「初めて来ました」とか声をかけてみると、すぐに打ち解けます(参加者はいい人ばかり)。

セッションリーダーと呼ばれるいわゆる司会担当の方が各パートの人をステージに呼び出します。
銀行の窓口でお姉さんに名前を呼ばれるようにです。
さて、いざ呼ばれてからギターのチューニングなどしていては他の方に迷惑がかかりますので席にいるときにあらかじめチューナーでチューニングしておきましょう。
で、いったい何の曲をやるのかですが、これは歌を担当する人に決定権があります。

歌を歌う方は、次のように簡単にさっとステージにいるメンバーに曲の説明をします。

たとえば、
曲はエブリデイ・アイ・ハブ・ザ・ブルース。
キーはA。
2小節目上がる。
頭から、リズムはシャッフルです。
では参りましょう。1.2.3.4!

とこんな具合です。
たとえば、貴方は歌以外で参加したとします。で、曲名も知りません。ところがこの説明を理解できればもうセッションに参加資格があるのです。

では、上記について説明しましょう。
ブルースの多くは12小節(例外で8小節)。
1小節は|1.2.3.4.|です。このイチニーサンシーを12回繰り返せば12小節です。
で、2小節目上がるって何? ですが、この12小節をキーAで書いてみます。

AAAADDDDAAAAAAAA
DDDDDDDDAAAAAAAA
EEEEDDDDAAAAAAEE

ご覧のように2小節目がDになります。これが音が上がったように聴こえるので上がると言っているのです。
2小節目がAのままだったら「2小節目、上がらない」と言います。

頭からというのは12小節の最初からという意味です。
ちなみにケツからというケースが多くあります。これは始まりだけ、9小節目のEからという意味です。

で、リズムですが、シャッフルというのはタッタ、タッタ、タッタ、タッタというリズムです。
この他によくあるリズムパターンは2ビート、4ビート、8ビート、それから3連です。

さて、歌う人は自分が歌うだけではセッションはうまくいきません。
歌の人はメンバーに合図を出さなくてはならないのです。

まずはブレイク(曲が止まる)する箇所がある場合は「ブレイク!」などと後ろを向いて声を出すか、もしくは手振りでわかりやすく合図をします。
それからリード楽器にソロを回します。
たとえば、ギターの人が2人いたとします。自分の歌の後に、ギターの人を指差します。

すると指差されたギターの人はソロを弾くわけです。
これ、いつまで弾くのかわかりにくいでしょうから12小節を2回しくらいと考えておけばよいでしょう。
で、ギターソロを弾いた人はソロ終わりましたという合図をボーカルの人に目線で送ります。
すると、今度は歌の人は歌うかもしくは他の方にソロを回します。
もうひとりギターがいるのであれば、その人を指差すと、今度はその人がソロを弾きます。
という具合で曲が進んで行きます。さてラストの歌を歌ったら、エンディングです。
この合図もボーカルの役目です。
他のメンバーにああ、終わるのだなとわからせるように「ラスト!」とか「ヘイ!」などと言います。
で終わる前にブレイクするならばまたまた合図です。

さてこれで1曲できました。

いかがでしょう? 案外簡単ですよね。
合図を出すことと、合図を見逃さないことが大切なわけです。

で、AとかDとかのコードですが、これはナインスやセブンスコードを使用するとブルースの雰囲気が出ます。
それからブルースというのは歌ものであるということも頭に入れておきましょう。
ギターやハーモニカソロの部分は多少大きめに、歌っているときには小さめにバッキングするなど、
他の人の楽器の音量なども気にしながらやるとうまくいきます。

これ以外にもブルースの曲パターンにはいくつかあります。
難しいのはまだ自信がないという方はあらかじめセッションリーダーにそう告げておきましょう。すると上記の例の様な曲をやる方の時にステージに呼んでくれます。

セッションに慣れている方々は上記の合図をうまく出すだけでなく、客席を盛り上げたりもします。
ですので参加していない時もけっこう楽しめる場面が多く登場します。

それから見知らぬ人とセッションを通じて知り合えるというのもセッションの醍醐味です。
また、プロミュージシャンも参加していたりすることも多いので、そういう方々と知り合えたり、セッションができるのもルースターのブルースセッションの楽しいところです。

自分は下手だからとか、セッションしたことないからとか、全然気にしないで気軽に来てみて下さい。
きっとあなたの人生が楽しく変わるはずです。

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