Live Cafe Rooster

地階から胃薬

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このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。
ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。
お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。

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ブルースは終わらない。

2006年7月2日(日)

ローラーコースターというブルースバンドがあるのをご存知だろうか。
1974年に結成したからもう32年も活動をしていることになる。
結成当時は京都でブルースブームが巻き起こっていた。
そしていくつかのブルースバンドが誕生した。

もちろん当時のブルースマンたちは今なお活動をしている方も多い。
しかし、バンドとして2006年の現在まで続いているのは、ローラーコースターとウエストロードブルースバンドだけである。

ウエストロードブルースバンドは一度活動を休止していた時期もあり、現在はメンバーのひとり、山岸氏がニューオリンズ在住だ。つまりその活動はなかなか実現しにくい状況なのである。

そしてこのたび、当時から唯一活動を続けているブルースオンリーのバンド、ローラーコースターに新しいメンバーが誕生した。
ハーモニカのコータローだ。

これまで3年間、ゲストハーピストという扱いであったのだが、8月に出る新作CD「How Bad Have You Got It?」(Pヴァインレコード)の制作を機に正式にメンバーとなった。

バンマスの山崎よしき氏は「ローラーコースター? 関係ねーよ!」という感じで吹く彼のスタイルに惚れ込んだそうだ。

実際、ローラーコースターのライブにはある時期、幾人ものハーピストがゲストで呼ばれていた。
しかし、いずれのハーピストもこの長寿バンドの演奏に若干の遠慮を持ち込んでいた。
それを「関係ねーぜ!」と一気に崩したのがコータローだったのだ。

ブルース一筋、32年というとてつもなく長い活動だが、どうやらそれはまだまだ旅の途中のようだ。

コータローの正式加入で第4期のローラーコースターが始まったのだ。

ルースターはこんな店であります。

2006年7月4日(火)

よくライブハウスからミュージシャンが巣立つなどという文句を雑誌などで見かける。
そりゃ、アンサンブルもままならないような若者が出演しているライブハウスではそうだろう。

私の思うライブハウスはそうではない。

ルースターの場合、お金を払って見に来るお客さんのことをまず最優先に考えてブッキングしているのだ。
それは人数の問題ではなく、「来て良かった」と思っていただけるかを最も重視している。
その意味では「将来売れるかもしれないぞ」なんていう基準で出演をお願いする気持ちはまったく無く、誰が聴いても安心なベテラン勢を選んでしまう。

出演者がころころ入れ替わるライブハウスもあるが、それはお店の信用度がゼロであることを証明しているのではないか。
前の日記で書いたローラーコースターはもう8年以上毎月出演しているし、それだけでなくルースターの出演者はここ数年ほとんど同じである。

出演者がころころ変わるライブハウスがなぜ多いのか?
答えは簡単だ、出演したバンドがもう出てくれないのでスケジュールが空いてしまい、新たなバンドを探さざるを得ない、もしくは出演者がお客さんを連れてこないからと次のブッキングをしない、そういうわけなのだ。

そういう気持ちもわからないわけではない。
しかし、そのライブハウスが何を提供していきたいのか、それが見えてこない。
売り上げのことを心配する気持ちはわかるが、満員にしたいのが理由ならばそのライブハウスが存在する意味などどこにもないのではないだろうか…。

ルースターの場合、ブッキングは私個人の意思によって決定される。ところがお客さんが喜んでくれるかということを重視すれども必ずしも万人に当てはまるわけではない。
100人いれば好みも100通りだからだ。

でも、ルースターではほとんどの出演者に共通しているものがある。
それは「お客さんに楽しんでいただこうという気持ち」だ。

「ひとりでもわかってくれる人がいれば…」などというミュージシャンはよくいるが、私はそういうことを言うミュージシャンをブッキングしていない。
全員同じお金を払って聴いてくださっているではないか。

ライブハウスでお客さんを相手にライブをするということと、コンサートホールでファンを相手に演奏をするということも違う。
世の中、コンサートホールの縮小版と考えてライブハウスに出演しているミュージシャンが多いのも事実である。
しかし、それならばライブハウスは貸切というカタチで提供すべきである。

ルースター本店での近い予定を書いてみます。

4(火) 愛しの関西人祭り
このライブは私の発案によるもので、関西人ミュージシャンばかりを集めた「全員笑わせまっせー」というコンセプトではじめたのですがすっかり定番のライブとなってしまいました。

5(水) 福島のアレサフランクリンな夜!
菅波ひろみという福島在住のパワフルで素晴らしいボーカリストが単身ルースターに乗り込んできたのは一昨年のこと。彼女をルースターのレギュラーバンドでもあるゼブラブラザースのバンマス、小松原氏に紹介し、1年以上ゲスト参加し続けていますが、半年前に自身のバンドを結成。荻窪のアレサフランクリンとタウン誌の表紙になるなど、最近の活躍はめざましいものがあります。元気をもらえますよ。

6(木) ファンキーラテンジャズナイト
今発売中のバンドジャーナルという雑誌にこの日出演のモヒカーノ関の連写が掲載されています。なぜ連写なのか?
回転しながらピアノを弾くものすごい方だからです。私もかつてスイングジャーナル別冊にモヒカーノ関の紹介記事を書いたことがありますが、なにせ必見です。

7(金) ブラジル音楽をあなたに
「音あそび」というユニークなバンド名そのままに本当に音と音とが楽しんで遊んでいるかのような演奏をします。見事すぎる演奏テクニックでありながらとても優しい気持ちになれる、そんなライブです。

8(土) クロスオーバーナイト
ルースターに8年半出演中のバンド。ツインドラムにツインギター、ツインMCでスタッフからカラパナまで皆さんご存知の名曲を演奏します。

9(日) ブルースナイト
ミシシッピー出身のスティ−ブ・ガードナーはとても陽気なブルースマン。ブルースが暗いという印象を持っているのならそれは大間違いです。ぜひリアルブルースの世界を体験してみてください。

侮れない回転寿司。

2006年7月18日(火)

去年、私は吉祥寺の「まぐろ人」という高級回転寿司店にはまっておりました。
ところが最近はまったく行かなくなってしまったのです。
決して「まぐろ人」の味が落ちたとか、そういう理由ではありません。
実は違う回転寿司にはまってしまったのです。
その名は「かっぱ寿司」。
三鷹市新川の東八道路沿いにあるいわばファミリーレストランのような規模のお店です。

「ファミレスのような回転寿司がうまいわけはないだろう」と思いましたが物は試し。入ってみることにしたのです。
するとなんと全品100円。一昔前では100円のお店もありましたが、最近にしては珍しい。この安さではますます、対したことはなかろうと高をくくったのでした。

むむむ。しかし、これがどうして。
100円にしてこの味! 私はうかつにも「う、うまい!」とうなってしまったのです。

オーダーの仕方がまた面白く、注文はインターホン。
オーダーしたお皿が座席番号とともに回ってくる仕組みなのです。
もともと回転寿司では回っているものを取らない私はこのオーダーの仕方も妙にはまってしまいました。

このインターホンは同時通話は不可能。ゆえに厨房との会話はちょっとしたテクニックが必要になります。

たとえば「まぐろをお願いします」などと言うと「まぐろですね。お流しします」と答えてくる。
下手にこれにかぶさって「あとアジとサーモンと…」と言ってしまうと厨房には伝わらないわけなのです。

つまりこの場合、「まぐろとアジとサーモンを一皿ずつお願いします」と一気に伝える必要があるわけです。


以下はかっぱ寿司の会社、カッパクリエイトのサイトから抜粋したもの。


 私たちカッパ・クリエイトは、チェーンストアーの基本理念である「人々の日常の暮らしを守り、育てる」に貢献するという、創業以来の経営理念に沿って店づくりを進めてまいりました。おかげさまで、平成15年11月には東証一部に上場を果たし、名実共に回転寿司業界No.1企業としての地位を確立することができました。

し、知らなかった。
回転寿司業界でナンバー1だったのです。
100円なのにうまい。
やはり業界で一位になるのには理由があったのです。
庶民の味方、かっぱ寿司万歳。

ルースターも何か見習おう。
そうだオーダーをインターホンにしてみよう!

おすすめ料理はスタッフバトル。

2006年7月28日(金)

ルースターでは昨日からおすすめメニューが3品加わったぞ。
いずれも思わず「うまい!」と言ってしまう逸品だ。

ところがこれ、実は裏ではスタッフ間でバトルが行われているのだ。
どういうことかというと、オーダーの多さの対決をしているのである。

構想3年! それぞれのスタッフが自信作を発表してみた。

それがこれだ!

あかね風 なすの塩もみサラダ
 VS
みずき風 タコとししとう揚げ
 VS
マスターが好きな 上海風塩やきそば

上から2品はスタッフ、あかねちゃん、みずきちゃんの自信作!
下のやきそばは単純に私が好きなものなのだ(笑)。

みんな食べにきてね。
これからけっこう暇なのー。
来て頂戴ね。

さらにこれを機に新作発表もしていくぜ!