AZスーパーの凄い。
2009年4月1日(水)
AZあくねという24時間のスーパーをご存知でしょうか?
私は行ったことはないのですが、テレビで見るかぎり、これほど凄いスーパーはないかもしれないと思うのであります。
場所は鹿児島の過疎が進む、あくねという場所。
何が凄いって、周りには店なんてまるでないのです。
しかし、だからこそスーパーがなくては住民は困る、ゆえにスーパーが必要なのだという社長さんの決断力であります。
なにしろ人があまり住んでいないところで超大型スーパーを開店してどうなるのかと誰もが思うのに、社長さんはやってしまったのです。
しかも24時間です。
西友とかでも最近は24時間開いていたりしていますが、これは都会のお話。
街灯なんかあるのかどうかという過疎の村で24時間オープンなのです。
おいおい、大丈夫? と思いきやはるばる鹿児島まで九州各地からお客さんがひっきりなしにやってくるのだそうです。
その人気の秘密は?
おそらくなんでも売っているからであります。
そんなの大きなスーパーならどこだって何でも売っているじゃないか、と思うでしょう?
いえいえ、そうではありません。
たとえば、夏に向けてのエアコン売り場には考えられない商品が並んでいるのです。
それはなんとストーブ。
そうなんです。もしかしたらストーブが欲しいと思っている人がいるかもしれない。
でもどこにも売ってない季節に売っているスーパーがあったらそりゃー欲しい人にとっては助かるでしょう。
しかも安い!
すべてはこういう発想だったのです。
ゆえになんでもあるのです。
でも誰も買わない商品が出てしまいかねませんよね。
社長いわく、それでもいいのだそう。
つまりは「あそこに行けば絶対あるはず」とお客さんが思うからこそ遠くからでも買いにきてくれるし、24時間開いていれば真夜中でも必要ならば買いに来る。
そうです。この発想こそが過疎の村に誕生した超人気店の秘密であったのです。
ガーン!
私は少なからずショックを受けてしまいました。
と言いますのも、荻窪は途中下車して遊ぶような街ではないと思っていたり、吉祥寺や新宿、六本木のほうがライブハウスをやるには適した場所だと思っていたからであります。
過疎の村で大成功するスーパーを見て、私の心はハーツオンファイヤー!
何事も発想次第なのだと今一度初心に返るのでありました。
電子辞書はデノミの世界。
2009年4月2日(木)
今日は英会話教室の日でした。
なんと今日の宿題は手品。
そうです。教室で手品を披露するのであります。
どうしてそんなことになったのかと言いますと私は毎日ライブの休憩時間に手品をしているのを先生が知っておられたから。
カナダ人の先生も披露してくれました。
先生の手品は3つのキャンデーからあなたが選ぶものを紙に書いて予言しますというもの。
「私には未来が見えるのです」という大げさなジェスチャーをする先生。
にゃはは、さすがカナダ人。
楽しさがアップします。
簡単なトリックなのですが、有閑マダムの生徒さんはまんまとひっかかりびっくりされておりました。
私は切った輪ゴムを5円玉に通して輪ゴムの両端を持ち、左側を斜め上にあげたのに、5円玉は引力に逆らって上がっていくという手品を披露。
これを英語でやるわけですが、いやいや大変です。
そうそう5円と言えば、物凄い衝撃的なお話があるのです。
先日、英会話用に購入した電子辞書を何気なしに触っていたら、会話アシスト機能のところに買い物のシーンを発見。
ご予算はいくらくらいですか?という質問に対してその答えは
なんと I’d like to spend no more than 50 yen.
予算は50円ですという例文!
ぬはー、予算は50円。
何を買いに行ったのやらです。
また面白いものを見つけたいと思いますぞ。
堤防の人。
2009年4月13日(月)
3泊4日で福岡へ行ってきたのであります。
博多から車で約1時間の呼子というところで食べた海の幸は抜群にうまく、試しに食べたイカ餃子以外は大満足。
さてさて、この呼子の港では幾人かが釣りをしておりました。
ぜんぜん行けておりませんが、こう見えて(?)私は釣りが趣味。
釣果はいかがなものかと、バケツを覗かせてもらうとこれが小さなメバルだけ。
いやいや、釣れないものだなあと思ったのでした。
ところが、この港には遊覧船、その名も「ジーラ」というものがあるのです。
ジーラとは鯨を模した船で、なんと船底には窓があり、海の中を眺めることができるのです。
これぞまさに自然の水族館!
これに乗ると魚が見られるということでワクワクしながら乗船。
ちょいと沖にある小さな島までの往復40分間の船旅です。
ここで私は衝撃を受けるのでした。
10分ほどで小さな島に近づくとジーラは停泊したのです。
「では海底でも眺めてみるとするか」と船底へ行くとなんと!
鯛の大群!
私は目を疑いました。
メジナもいるし、よくわからん魚もいっぱい。
こんなに大量の魚はまさに水族館でしか見たことがない!
こりゃすごい!
港の堤防で釣りをしている人たちはほとんど釣れないのに、ここまで来るとお魚天国なのでした。
いやー、マジでやばいっす。
人間様は陸の上で生活していますが、お魚様の世界は人間とは無縁の別世界で確実に人生ならぬ魚生を送っていたのです。
堤防からは想像もつかない世界でした。
私は東京で狭いライブハウスをやっていて狭い空間に人間たちが集っています。
ともすれば発想も狭くなっているかもしれないのです。
私は堤防の上での発想しか持ち合わせていないのかもしれません。
もっと視野を広げてやっていかなくちゃいけないなと思うのでありました。
荻窪にヴィレヴァン出現!
2009年4月14日(火)
いつのまにかヴィレッジヴァンガードダイナーが荻窪に出現していたのであります。
青梅街道のココイチの裏側です。
この場所はお店がよく変わるのですが、ヴィレッジヴァンガードダイナーが入ったとは知りませんでした。
今日は時間がないので店の前を通過したのみ。
ちょいと覗くと1階にあります。
吉祥寺や阿佐ヶ谷は2階なのでなんとなく入り口が広くていい感じ。
内装もやっぱりアメリカンっぽかったですね。
さて、ヴィレッジヴァンガードというのは遊べる本屋さん。
本屋さんでありながら面白雑貨などを大量に取り扱うお店です。
昨日も高田馬場に印刷に行き、ちょいとヴィレヴァン(略語)で時間を過ごしてきました。
その面白本屋さんが実はレストランもやっており、そのがこのダイナーというわけです。
きっと行かれたことがある方も多いでしょう。
ハンバーガーとかが食べられるお店ですが、マックとは違ってハンバーガーが1000円くらいします。
吉祥寺と阿佐ヶ谷には行ったことがありますが、本屋さん同様にBGMの音楽センスは素晴らしいものがあります。
吉祥寺ではCDも売っていたと記憶しています。
西荻にもあるらしいですぞ。
荻窪もユニクロやぎょうざの満州の進出(?)でちょいと変わってきたのかなと思っていた矢先、ヴィレヴァンまでもがやってくるとはこりゃー本当に荻窪も面白くなっていきそう。
ルースターもこれからですぞー。
オバマ家の犬。
2009年4月15日(水)
オバマ大統領の娘さんに約束だった犬がプレゼントされたのです。
犬の名前は「BO」であります。
まっくろな毛で覆われていて前足だけ白い靴下を履いているような感じ。
いやー、この名前ってボ・ディドリーからとった名前らしいっすよ。
さすがっすねー。
だって以前、オバマ大統領はTAJ MAHALのCDがお気に入りだって言ってたそうだし、それで今回のBO。
もう一匹増えたら今度はマディとかかも。
こうなったらどんどんペット増やしてもらってミュージシャンの名前を使ってもらいたいなあ。
そうなればブルース業界も華やかになるかも。
ギターアンプが欲しい。
2009年4月17日(金)
ギターアンプは消耗品であると以前書いたことがあります。
当店はライブハウスでルースター本店と2号店であるルースター・ノースサイドがあるのですが、いつも2号店のアンプばかりが壊れます。
うーむ、これはいったいどういうことなのでしょう?
使用頻度の問題か?
いやいや決してそうではありませぬ。
なにしろ本店は11年以上同じギターアンプを使用していますが、ノースサイドはまだ4年なのにもう何台も壊れています。
ということは!
原因は使い方がよろしくないということだと思うのであります。
これはなぜ?
実は本店の出演者はプロミュージシャンですが、ノースサイドは貸切やセッションデーも豊富。
つまり、そういう日にギターアンプを使用している方の使い方にどこかしら問題があるのではないかと思われるのであります。
しかし、だからといってノースサイドにはノースサイドのコンセプトがあるのでそれは曲げようとは思いませぬ。
そうです。
ありがたく修理させていただくのです(泣)。
というわけでとある楽器屋さんに修理依頼するのはローランドBC-60とフェンダーツインリヴァーブの2台。
この2台はやはりはずせません。
なんとか直さねば。
しかし、今注目しているのはBC-80Xというローランドの新商品。
ふと開いたJAZZ LIFEにおいて竹中俊二さんが試奏している記事を発見。
なかなかよさげであります。
JAZZLIFEのインタビューものはいつも当店でおなじみの出演者が出まくっているので親しみを覚えて読んでしまいます。
今月号には一昨日出演したばかりの布川さんや矢掘さんらも載ってますなあ。
ノースサイドのスタッフは新しくアンプを買うならBC-80Xよりもほかの方がいいと、言っておりますが、さてどうしたものか。
ところが新しいギターアンプを導入するにはひとつ問題があるのです。
そーです。もっとお店が流行らなければ無理なのですー!
みなさん、御来店の際は死ぬほど飲みましょう。
僕、ニッポンの味方です。
2009年4月21日(火)
『僕、ニッポンの味方です』(メディアファクトリー)という本を読みました。
サブタイトルはアメリカ人大学教授が見た「日本人の英語」。
著者はマイケル・プロンコさん。
翻訳は矢羽野薫さんです。
マイケル・プロンコさんは明治学院大学でアメリカ文学・文化・映画学などを教えるほか、「ニューズウイーク日本版」や「ジャパンタイムス」等々で連載されています。
テレビ番組「世界一受けたい授業」にもご出演されているそうです。
実はマイケルさんはジャズライターもされているのですが、実はブルースも大好きなお方で当店にもジャズの日やブルースの日によくお越しいただいております。
さてさて、私はかれこれ5年近く英会話教室に通っているのですが、不真面目なせいでなかなか上達しないままです。
英会話学校に通っていなくとも日本人は中学から英語を勉強しているにも関わらず、ほとんどの方は英会話に苦手意識を持っているのではないでしょうか?
この本にはそんな日本人の気持ちがアメリカ人であるマイケルさんによって見事に浮き彫りになっているのです。
英語がペラペラな方でない限り、外国人に話しかけられると「私は英語があまり得意ではありません」とか「ちょっとしかしゃべれません」とか言ってしまう人、いますよね。
いや、いますというよりもものすごく多いはずです。
これはどこかに「恥ずかしい」という気持ちがあるから。
逆に外国人がたどたどしい日本語で一生懸命に話しかけてきたらあなたはどうするでしょうか?
そうです。何を言おうとしているのか理解してあげようと聞くはずなのです。
つまり、我々日本人は「英語が苦手で」と恐縮なんかしなくても全然OKだったのです。
まずは会話をおびえず話すこと。
何しろマイケルさん、当店への席の予約を日本語のメールで送ってきます。
その内容はこうなのです。
「こんばんはマイケル・プロンコです。明日、ルースターに来ると思います。さんにんのにんげんだと思います」。
このメールで私はなにひとつ困りません。
ゆえに片言の英語でも胸を張ってしゃべること。
そうすればきっと楽しく会話ができるのです。
この本は私の背中を「大丈夫」と押してくれたような気がします。
ジャパンブルース&ソウルカーニバル2009
2009年4月22日(水)
さて、今年もあります。ジャパンブルース&ソウルカーニバル。
すでにチケットをゲットされた方も多いかもしれませんね。
発売からずいぶん経ちましたのでもう良い席は手に入れにくいかもですが、ジャジャーン!
ルースターとRooster Northsideにはけっこういい席のチケットが残ってます。
まだお持ちでない方、あ、忘れてたという方から何それってという方までどしどしお越しくださいませ。
★ジャパン ブルース&ソウルカーニバル 2009
Japan Blues & Soul Carnival 2009
出演:ロバート・クレイ・バンド/クリス・トーマス・キング/ウシャコダ/大西ユカリ
日程:2009年5月24日(日) 開場 14:45/開演 15:30
会場:日比谷野外音楽堂 ※雨天決行
料金:7,500円(税込・全席指定)
主催:テレビ朝日
ルースタースタッフの共通点。
2009年4月24日(金)
5月20日に出る「スイングジャーナル」の6月号のライブハウス紹介のページに当店の2号店、ルースター・ノースサイドが紹介されます。
今回、取材と写真撮影はスケジュールの関係で別の日。
ノースサイドに写真を撮りに来てくれたのは毎週水曜日に行われているジャズセッションの日となりました。
ところがなんと!
その日休み予定のスタッフまで全員出勤していたらしいのです!
そしてノースサイドの若き店長はカメラマンさんにこう告げたそうです。
「あのー、スタッフ勢ぞろいしてしてますので…」と。
その言葉に促されるように優しいカメラマンさんはパチリ。
その日、本店にいた私はその後、「お休みの人も出てきてくれたんですよ」とスイングジャーナルの方に聞かされました。
「ぎゃはは。彼らは雑誌に載りたいんですよー。でも、6月号はいつもより8冊多く売れますよ。だってスタッフの4人がそれぞれ自分用に1冊、そして親に送るための1冊買いますから」と私。
スイングジャーナルの売り上げに大幅に貢献するルースターノースサイドのスタッフの素晴らしさに感激したのかスイングジャーナルの方も「そ、それはありがたいですね」と爆笑しておりました。
「ちなみに私の写真は載らないですかねー」と私。
「今回はノースサイドのほうのご紹介に誌面の多くを取ろうと思ってますので」とスイングジャーナルのお方。
「そうですかあ。じゃあ、念のためと言うことで一枚だけ」と私も頼んでみたのでした。
あ、そういえば、5月にはスイングジャーナルの増刊号も出ます。
今回はピアノ特集。
こちらには私は執筆参戦しております。
私は毎度毎度スイングジャーナルの伝統をぶち壊してしまうようなお笑い原稿を書いているわけですが、編集部では大絶賛だったそう。(ほんまか?)
というわけでルースタースタッフの共通点は出たがりというところでしょうか。
私を筆頭に(ぐへー)。
ライブハウスの貸切はできれば激安がいい。
2009年4月24日(金)
あるブログを読んでびっくりしちゃいました。
なんでもライブハウスを貸切したら60万円かかるけどどうしようって書いてあったのです。
よっぽどノースサイドのことを教えてあげようと思いましたが、やめておきました。
まあ、でもそーですよね。
規模にもよりますが、ライブハウスを貸切するとどこも高い。
なぜならどこのライブハウスも貸切はメインではないですもの。
メインのライブよりも売り上げが安くなるくらいなら貸切はしないし、だから逆に高いわけです。
そういう意味ではルースター・ノースサイドの激安はやはりすごい。
なんと言っても平日の夜を一晩貸しきっても2万8千円ですもの。
これを知ったら60万円払った方はどう思うのでしょう?
ライブハウスを貸切したいという方々にはやはりそれなりの理由があるわけです。
貸切しなくてはならない方々の足元を見たような値段を提示してしまってはいけない。
激安で借りられれば、そりゃもう何度だって借りてくださるし、実際、ノースサイドを貸切している方々はほとんどリピーターになっているのです。
安かろう悪かろうではリピーターにはなっていただけませんし。
というわけで気軽にライブをできるルースター・ノースサイドをもっと広めていかねばと思うのでした。
ブルース布教活動。
2009年4月26日(日)
雑誌「ブルース&ソウルレコーズ」の最新号はシカゴブルースに焦点を当てています。
これは国内唯一のブルース雑誌。
全国の数少ないブルース愛好家の皆さんがその存続を支えているのです。
最近はブルースをマニアのものにしていてはいけないということで、今回のシカゴブルース特集も「ロックの土台となったシカゴブルース」というような切り口としています。
これはロックは聴くけどその大元はよく知らないという方々へのブルース布教活動の一環。
今のロックからすれば昔のブルースはみんな似たような曲であるし、音もしょぼいかもしれません。
しかしながら、ブルースにはまるとその深さはロック以上に深い世界があるのです。
何しろブルースが誕生してから100余年。
ロックはブルースの子供のようなものだからです。
今号で永井ホトケ隆さんも述べられておりますが、ブルースを聴く前まではロックを聴いていた。
最初にブルースを聴いたときにはスカスカなバンドの音が物足りなく感じていたそう。
ところが、しばらくブルースを聴いていると、今度はロックのサウンドが「なんか詰め込みすぎちゃうか」と感じるように…。
こうなるともうブルースの面白さの深みに漬かってしまうとありました。
ちなみに私の場合はこうでした。
ポップスやロックのミュージシャンはCDを買ってくれたファンを集結させてコンサートをしているけれどもブルースミュージシャンはその場のお客さんに楽しんでもらうというスタイルでライブをする。
つまり、まったく違うタイプに思えたからでした。
当店ルースターの「初めてのお客さんも楽しめるライブだけを常にやっていく」という基本精神はこのブルースマンたちから学んだものだったのです。
今号の「ブルース&ソウルレコーズ」では多くのルースター本店、ルースターノースサイドの情報を誌面で取り上げていただき、感謝。
さらなるブルースの楽しさの布教活動に当店も努めたいと思うのでした。