これからの音楽シーン。
2017年3月8日(水)
私の知り合いはミュージシャンのほうがもはや多くなっています。
もはや1000人くらいはいるかもしれません。
それもプロミュージシャンばっかり。
いいえ、自慢なんかじゃないんです。
私なんかの知り合いだけでこんなにいて、大丈夫なのかなあ…。
そう思うのです。
当然ながら、知らないミュージシャンが圧倒的に多いので、その100倍とかはいるかもです。
いやいやもっとかな。
とすると?
そうなんですよ。
ミュージシャンの数に対して、仕事の量は十分にあるのか?
そういう心配があるのです。
そうでなくても毎年、どえらい数、ミュージシャンが増えています。
あ、ミュージシャンって言っても自分でギター抱えて歌ってるシンガーソングライターじゃないです。
たとえば歌番組とかで後ろで楽器弾いている人とか、ジャズクラブで夜な夜な演奏している人とかです。
昔はミュージシャンの景気もよくて、仕事もいっぱい。
スター歌手やアーチストが次々と出てくるので伴奏の仕事もあったし、企業はスポンサーやりたがってたし。
もっと昔はディスコだって生演奏。
その前はキャバレーで生演奏。
なはは古過ぎですね。
でもって、多くのミュージシャンに共通しているのは仕事は待つものということ。
お呼びがかかるのを待っているタイプの人のほうが多いんです。
しかしながら、それもそのはず。
景気のいい時代に、お呼びがかかって仕事をしてきたのですから。
仕事を作り出すのはミュージシャンの役目ではないので、仕方ありません。
気がつくと時代が変わって来ているので新しいシーンを作っているのははるか年下世代。
となると、その世代のミュージシャンに仕事が回りがちになります。
常々思うこことがあるんです。
新人には新人のフレッシュさがあるのは認めています。
たとえばアイドルとかだったらデビューしたてのフレッシュさっていいですもの。
それにこんな才能のある若者が出て来たぞって思います。
ではこれはどうでしょう?
ジャズやブルース、それか歌唱力が必要な音楽。
こうなると新人よりもベテランのほうが味がありますよね。
楽器もそうなんです。
中学生が泣きのギターフレーズを弾くのとベテランが弾くのとでは説得力が違います。
なのに売れるのって大抵、若い人です。
絶対、ベテランのほうが味わいがあるのにです。
人間全員年取りますから、若い人しか売れないとなると、その若者が年取ったらもう売れなくなります。
別に売れなくてもいいけれど、音楽やって生きて行けるならそうであってほしいなと思うんです。
努力して身につけ、そして磨きに磨きをかけて来た音楽なのにもったいないし。
それにせっかくなら多くの人に聴いてもらえる機会がほしい。
えーと、でも世の中若者向けの音楽が圧倒的。
「僕、なんでも聴きますよ。AKBからアニソン、ベイビーメタルまで。あと星野源とか…」。
「うおー、そりゃ幅広いね」って思うのはきっと同世代でしょう。
私なら「せ、せまっ!」って思いますもの。
なぜそうなるのか?
そりゃ、我々大人がなんとかしていかねばならない問題であります。
している人達もいるにはいます。
CSのミュージックエアーとか、ラジオとか…。
モモクロもフォーク歌ってましたっけ。
でももっと大きなムーブメントというか音楽はすべての世代に同じ量、そういう風になれば全員ずーーーーと楽しめます。
年を取ると、どうしても懐メロや昔のジャズとかいきがちです。
それも楽しいけど、それぞれの世代がリアルタイムで楽しめる音楽がもっと近くにあればと思います。
もしかしたら定額音楽サービスあたりが次の売れっ子をいろんな世代で出してくるか!
来れ!
全世代ムーブメント!
テレビの音楽番組も変わるぞー。
そしたらCDの売れない時代でも音楽最高ってなりますね。
やっぱし…。
ユーチューバーなりたいって奴よりもミュージシャンになりたいって奴が多いほうが私は絶対に嬉しいのでありまーす。
ルースターノースサイドのありがとう。
2017年3月11日(土)
明日3月12日、荻窪ルースターの2号店、ルースターノースサイドは12周年を迎えます。
ルースターノースサイドは貸切ライブ専門店というとんでもないコンセプトを掲げています。
世の中、ライブハウスは数あれど、貸切ライブをするにはどこも高額。
そこに風穴を空けてみたかった。
そう、誰もが気軽に激安でライブができるスペースです。
「なぜそんなことを?」
はい、かねてから荻窪ルースター本店にも要望があったのです。
たとえば、おやじバンドのライブ、音楽教室の発表会、音楽サークルのOB会等々…。
でもルースター本店ではできません。
「どうして?」
はい、もしもあなたが行ってみたかったお店にやっと行くことができたとします。
でも行ってみたら本日貸切の表示が!
がーーーーーん!
ってなりますよね。
12年前の私は「それはかわいそうだー」と思っておりました。
ホームページでスケジュールは見られるものの、当時は今ほど、誰もがスマホを持っているわけではなかった。
ですので、安心のためには別の店舗が必要。
そう思っていたのです。
ルースターノースサイドはルースター本店とはお店の考え方もけっこう変わります。
ルースター本店はお客様の喜ぶ姿が一番のやりがいです。
ですが、ルースターノースサイドはライブをする方を応援する立場になります。
極端な話、「ベースアンプってどれですか?」という驚きの質問をされる方もいるのです。
ですのでライブを成功させる為のサポート役をすることも仕事です。
おじさんが緊張しているのをほぐしたりして、アンプのセッティングとかもして。
歌う時、歌詞を見るのでマイクから遠くなるという方もPAでなんとかカバーして…。
お客さんは知り合いが中心なので、出演者はお客さんが来るといちいち出迎えで立ち話。
ルースター本店では出演者がいちいち出迎えるのことってありません。
スタッフがスムースに仕事できませんゆえ。
ですがこれも、ルースターノースサイドではウエイターがその都度対応します。
貸切ライブというのは実はこういうことが仕事となるケースが多いのです。
ところがライブが終わり、帰る時におじさんはこう言ってくれるのです。
「こんなにうまくできたライブは初めてです。ありがとうございました」。
これが嬉しいのです。
発表会は昨年、ガチガチだった方がリラックスして演奏した姿を見て喜ぶ先生…。
実はやってみたら、そこかしこにやりがいがありました。
これをやり続けて12年。
お店のスタッフは偉そうにしてはなりません。
それでなくても緊張しているのですから、それに輪をかけるなんて絶対にいけません。
リハーサルからの空気がその日のライブを決定してしまうかもしれないのです。
その日を楽しみに練習をしてきた方々の成功をサポートすることがルースターノースサイドの仕事であります。
そんなルースターノースサイドの12周年は信じられないことになりました。
貸切ライブをしてくれたバンドのみなさんが20組が大集結するのです!
こんなうれしいことってあるでしょうか?
ますます楽しいお店にできるよう精進して参ります。
今後ともルースターノースサイドをよろしくお願いします。
女子大生の卒業。
2017年3月13日(月)
女の子スタッフ、Mちゃんがルースターを卒業しました。
この春、就職し、社会人になるのです。
彼女が先輩の紹介で当店のスタッフになったのは3年前。
声も小さく、とても接客なんてできなさそう…。
「大丈夫かな…」。
私は心配でした。
なにしろついこの前までまだ女子高生です。
ご存知のようにと当店はライブハウスと言ってもジャズとかブルースとか。
お客様は親の歳のような方々ばかり。
しかも名前も知らないお酒のオーダーを聞くのです。
夜のお店ですし、酔っている方もいます。
女の子にしてみれば怖いし、不安でしょう。
満席状態の日はてんやわんやになります。
それでも若さってすごいのです。
いつしか満員のお客さんなのにひとりでホールができるようになります。
ついには「彼女にまかせておけば大丈夫」と思うまでに。
先日、Mちゃんが私にこう言いました。
「私、ここで働いて強くなりした。ありがとうございました」。
にゃはーーー。
こうやってみんな大人になっていくのだなと思うのであります。
Mちゃんは同じ大学の先輩、そのまた先輩からの3代目。
みんな卒業近くまで働いてくれてきました。
現在はMちゃんの後輩、4代目も働いてくれています。
そういえば先日、昼の部、夜の部があった日、合間に4代目とごはんを食べに行きました。
あとから3代目Mちゃんから聞いた話です。
「マスターとごはん食べに行ったんだけど、緊張して味、全然覚えてない」とか言ってましたよって。
ま、まじかよミステリーツアー!
でもあと1年もすればきっとこう言うのです。
「マスター、お腹減りました」。
コンセプトはあるにはあるの巻。
2017年3月14日(火)
「はい、人という字は人と人が支え合っています」。
「なんですかあ!」
とまあ、3年B組の先生もおっしゃっていたように人はひとりでは行きて行けましぇん。
ところが、人が大勢集まるとなかなかむつかしい問題も発生しがちです。
たとえば、学校や会社…。
どんなに歴史が積み重なってもむつかしい問題はむつかしいまま。
わかりやすい話、ギスギスした環境に入ると全員がそのギスギスに感染してしまう。
逆にそこが楽しい環境ならばみんな心がやわらかな感じになる。
そう思うのであります。
たとえば、ライブハウスは本来、楽しい場所であるべきですが、当店も20年前はそう思えない時間が流れている日もあったりしました。
出演者がお客様に対してひどいMCをしてそこにいる全員が悲しい気分になったのです。
それがひどいMCでなかったとしても、知っている人にしか伝わらないことばかりだったとしたら、その話題で盛り上がれるのは身内だけです。
ですのでしゃべっている方は楽しくやっているつもりでも悲しくなっている人が出てしまうことを気づいていなかったりします。
すると結果、お店で働く側もつまらなくなってしまいます。
そうなればもちろんお客さんもつまりません。
これはよくありません。
そうならないためにはどうしたらいいだろうか…。
私がいっぱい学ばせてもらったのはディズニーランドでした。
1時間も並ばせているのに誰も怒らない。
それどころか楽しそう。
1時間並ばせるなんて私はできませんけれど、それを笑顔で待たせていられるその秘密はなんだろう…。
そう思って行くと行く度に山ほど参考になることがあったのでした。
私にとって一番学んだことは「働くスタッフたちがみんな楽しそう」。
これでした。
その答えは、お客様に楽しい思い出を持って帰ってもらうためには自分はどう働くべきか?
スタッフが自分でも考えて行動できるようになっているからでした。
そう、マニュアルなんてなかったんです。
でもなぜそれができるのか?
その理由はおそらく、職場が楽しい時間が流れている場所だからです。
つまり、楽しい場所は働く人も楽しく働ける。
人に喜んでいただくことで自分も楽しいのです。
ものすごく遠くから来た人、修学旅行で初めて来た人、初めてのデートの人、家族で来た人…。
その全員に楽しい思い出を持って帰ってもらう。
その重要な役割が自分にかかっている。
そう思っている人たちで成りたっているのだと思わされました。
もちろん、先輩は新人に教育もします。
でも、「これはこうするように決まっていますから」ではなく、「こうされたら嬉しいですよね」が基本だったのです。
こうなると、当店の基本理念も「うおーーー、そうしよう」ってなっていきました。
しかーーーし!
私はそこまで立派な器を持つ経営者ではありませんでしたーーー。
残念!
ディズニーランドには圧倒的に負けているのであります。
そもそも人を育てるって責任重大だし、超むつかしいー。
「子は親の背中を見て育つ」とか言いますけど、「反面教師」って言葉もあるくらい。
いやいや、せめて理想は高くいかねばなりませんぬなあ。
毎晩、絶対楽しいお店にして、最終的には世界のライブハウスが荻窪ルースターのまねをするくらいのところまでだーー。
ていうか、できるのか?
いや、できないって思ったらできないし、せめて目標にはしておこう。
そういえば、当店の元スタッフが地元、青森でお店をオープンした記事がYahooニュースに載っていたのです。
読んでみたら「反面教師」でもなさそうだ。
なぜなら私の前説がパクられていたからであります(笑)。
よーし、こうなったらもっと面白いネタ考えてやるぜー。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170314-14152122-webtoo-l02
男泣き。
2017年3月21日(火)
今月は懐かしの歌謡曲のライブが多い私。
大好きな仲間達と一緒に演奏することは本当にシアワセです。
それもシアワセではありますが、一番嬉しいのはお客様の楽しそうな顔を見ること。
お客様が楽しそうだと「ああ、良かった」とほっとします。
これは自分がステージにいる時も、PA卓にいる時も一緒。
普段は圧倒的にPA卓にいますから後ろの方でほっとしております(笑)。
それとは逆のこともあります。
ステージから客席を見ていると泣いておられるお客様もいらっしゃるんです。
ライブを聴いて泣くってこと、私もあります。
私の泣いてしまうパターンは3つくらいあります。
ひとつは素晴らしすぎる歌声や演奏に感動した時、それと静かに目立たぬよう座っていたお客様までもが大盛り上がりしてくれた時。
それと最後にこれです。
「もらい泣き」。
お客様が泣いているともらい泣き状態になるのです。
歳ですかね。
ライブって自分でレコードをかけるのとは違ってどんな曲をやるかはわかりません。
だから、次のようなことが起こったりします。
たとえば小学校の時に、家に帰ると誰もいない。
「お母さん、どこにいったんだろう…」。
寂しいのでテレビを点けるとある歌手が歌っている。
いつもはみんなで観ていたテレビ。
歌詞なんて全然気にしてなかったけれど、その時ばかりはなぜか歌詞が入って来てしまう…。
全然忘れていたはずなのに、目の前で演奏が始まると、45年も前の「あの日の記憶」がよみがえったりするのです。
きっと、こういうことってそれぞれのお客様でいろんなカタチで起こりうるのではないでしょうか。
3月24日はもらい泣きしないように譜面をガン見してようと思います。
■3/24(金)
荻窪ルースター本店
思いっきり昭和歌謡SHOW
19:00 OPEN 20:00 START CHARGE:2500円
あべ由紀子(vo) 長澤紀仁(g) 赤石香喜(pf) 岩佐真帆呂(sax) マツモニカ(hrm) ぶちかま志郎(b) 大西英雄(ds)
懐かしの70年代の歌謡曲を中心に楽しくお届けいたします。ボーカルは大分かぼすPR大使でもあるあべ由紀子さん。昭和歌謡はお手のもの。どうぞお楽しみに。
お席のご予約受付中です。
音楽は世界共通。
2017年3月22日(水)
このところ、よく外国人のお客様が来てくださっています。
そもそもブルースとかジャズとかをやっているライブハウスですので、昔から外国人のお客様はよく来られていました。
でもなんだか最近また増えて来た気がします。
話を伺ってみると、きっかけはインターネットで見つけたとか、泊まっているホテルのスタッフに聞いたとか、いろいろ。
ジャズの本場、アメリカからだけでなく、ヨーロッパやシンガポールなど東南アジアからもみえています。
日本の場合、ライブハウスのミュージックチャージは諸外国よりも高め。
当店はそれでも安いほうですが、ドルでいうなら30ドルほどの入場料になります。
これ、アメリカでみれば、チャージとしてはかなり高いほう。
その意味では裕福なお客様がいらしているかもしれません。
でも?
実は外国からお越し下さるのは嬉しいのですが、ちょっと心配なこともあります。
それは当店の場合、ほとんどが日本人です。
ですのでMCも日本語。
ステージで面白い話題をしていても外国のお客様には通じていないのです。
私もかつてシカゴに行った時、ライブハウスやコンサート会場でミュージシャンのMCが聞き取れず悲しい感じでした。
それ以来、17年間くらいでしょうか、英会話教室に通っております。
ですが、出来の悪い私。
ただ長く通っているだけになっていますが…。
しかーし!
面白いもので音楽は世界共通です。
特に当店の場合、ジャズとかブルースとか、そもそもアメリカの音楽。
なので外国人のお客様はけっこう喜んでいただけております。
あと、当店独自の休憩時間のマジックショー!
これ、よく「面白かったです」と言われます。
マジックも世界共通なのであります。
ただ思うのは、だからといって外国人向けのお店ではないなあと…。
いつしか、外国人が気楽に立ち寄れるライブバーをやってみたいなと思っています。
そう、日本に行ったらここに行けと言われるようなところ。
そういうお店、やれたらいいなあ。
サイマルラジオで聴いてくださいー。
2017年3月25日(土)
じゃーーーん!
とってもハッピーなことが起きました!
このたび吉祥寺のFM局、「むさしのFM」さんの番組に荻窪ルースターの出演者を毎月派遣することが決定いたしましたーーー!
いえーーーーーーい!
その第一弾として私、佐藤ヒロオが切り込み隊長でしゃべってくることになりましたー。
日時は3月26日(日)、13時30分!
「吉祥寺サンデーカフェ」内の「ミュージックウェーブ」というコーナーです。
サイマルラジオで世界中で聴くことが可能姉妹。
まずは素晴らしい音質で私のいけてないトークを聴いてくださいませー。
そして!!!
4月からは毎月、第一日曜日の13時30分から当店の出演者が登場いたします。
その記念すべき一人目は!
じゃじゃーーん!
ギタリスト、竹中俊二さんでありまーす。
毎月第一日曜日ですよー。
皆さん、なんとかして聴きましょうーーー!
■むさしのFM
http://www.musashino-fm.co.jp
■サイマルラジオ。ここで無料で聴けます。
http://www.jcbasimul.com
もすら
2017年3月28日(火)
私、ずいぶん多くの昭和歌謡をやってきております。
がーーーしかし!
明日は初めての曲が多数なのだ!
その理由は?
じゃーん!
半分が「ザ・ピーナッツ」の曲だからです。
「おーー、ザ・ピーナッツ、懐かしい」。
ですよねー。
ちなみにザ・ピーナッツのデビューは1959年。
いやー、そんな前なんですねー。
いっぱいヒット曲があるザ・ピーナッツですが、私がもっとも印象に残っているのが映画「モスラ」。
「モスラ」は1961年の映画でした。
私は1962年生まれなので「モスラ」は後にテレビで拝見したというわけです。
明日はモスラは出るか?
あーーーでも、モスラやったら探偵ごっごしたくなっちゃうかも。
も、も、もすらは少年探偵団って。
明日、歌うのは双子じゃないのに双子ばりのハーモニーのセロンカプリスさん。
昨年、青梅のイベントでベースを弾かせていただき、今回のライブにつながりました。
嬉しいことでございます。
さらにありがたいことにご予約で満席。
がんばりますーーー!