Live Cafe Rooster

地階から胃薬

皆様、「地階から胃薬」をクリックしていただきありがとうございます。
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。
ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。
お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。

ほかの胃薬へのリンクはページ下部にあります。

グヤトーンのハーモニカ専用アンプ。

2008年11月5日(水)

ブルースといえば、ハーモニカ。
何しろ10穴のハーモニカは通称ブルースハープと呼ぶくらいです。
フォークシンガーも同じハーモニカをハーモニカホルダーを首にぶら下げ使ったりします。
フォークシンガーは主に1stポジションと呼ぶ、キーがCの曲はCのブルースハープを使用するのでいかにもフォーキー。
ですが、ブルースの場合は2ndポジションと呼ぶ、同じキーがCでもFのブルースハープを使用するのです。
これによりブルーノートスケールが吹けるのです。
と、これだけですでにブルースの感じをかなりかもし出せますが、ブルースバンドでよりブルージーな雰囲気をハーモニカで出すにはハーモニカ専用のアンプを使うとさらにいい感じになります。
となるとハーモニカ用のアンプを探さなければなりませんが、ブルースハーピスト人口はギター人口に比べると月とすっぽんのような状態。
つまりほとんどいないのです。
プロのブルースハーピストにしてもプロのギタリストと比べたら顕微鏡で見つけるようなもの。
スタジオミュージシャンとしての引き合いが少ないゆえ、たった数人でその仕事をまかなえていると言っても過言ではありません。
このような状態ですからギターアンプは楽器屋さんに売っていてもハーモニカ専用のアンプなどはまず売っておりません。
うーん、仕方ないですよね。

ところが、とても偉い会社があるのです。

その名は「グヤトーン」。
昔からおなじみですね。
グヤトーン様はそんな「トキ」かハーピストかと呼ばれる(?)、希少な存在の方のためにハーモニカ専用のアンプを出しているのです。
その名も「ハーピスト」。

これ、ギター用のアンプだったら「ギタリスト」という名前ですかね。
まあ、そんなはずは無いのでこの「ハーピスト」というアンプこそハーモニカプレイヤーの必需品であるのです。
あ、そういえばフェンダーにはベースマンというベースアンプがありましたっけね。
まあ、エレキベースが登場してベースアンプが登場したという流れで出来たアンプだったのでネーミング的には「ハーピスト」とまさに同じだったかもですなあ。

ちょいと話がそれてしまいましたが、実は当ルースター本店にかのグヤトーン様がなんと「ハーピスト」をご提供くださったのであります!
じゃーん!
そうなのです。
当店、ルースターには全国規模ではハーピストは顕微鏡で探さなくてはならない、日本のトップハーピストが集結しているからであります。
うーむ、グヤトーン様ありがとうございます!
皆さんもブルースハープを始めてみませんか?
アンプはもちろん「ハーピスト」ですよ。

ホワイトルーム!

2008年11月5日(水)

ホワイトルームがオープンしたというお話です。

この名前でぴーんと来られた方も多いでしょう。

と言っても三軒茶屋のアロマセラピーのお店ががオープンしたお話なのです。

なぜにホワイトルームなのか?

実はもんた&ブラザースほかで有名なギタリスト、高橋誠さんの奥様のお店。
クラプトン好きな高橋誠さんに影響をされたのでしょうか。

聞けば、白がイメージだそうで単純にホワイトルームだということですが、いやいや絶対にそれだけではないでしょう。

なんと言ってもクリーム(ホワイトルームという曲があります) 使うしね。

というわけで三軒茶屋方面の女性は以下をチェック。
http://white203room.web.fc2.com/

スティーヴィー・レイ・ヴォーン・カバーナイト!

2008年11月5日(水)

スティーヴィー・レイ・ヴォーンというテキサス生まれのブルースギタリストをご存知でしょうか?
かのローリング・ストーン誌で選ばれた偉大な100人のギタリストの中で7位にランキングされたほどのお方であります。
レイ・ヴォーンのお兄さんはジミー・ヴォーン。
ファビュラス・サンダーバーズというバンドのギターであります。
小さな頃からお兄さんに影響を受けたにも関わらず、はるかに飛び越して7位にまでなってしまったのであります。
レイ・ヴォーンはそもそもブルース好きであったのですが、その腕前はジョニー・ウインター等が認め、彼のバンド、ダブルトラブルにおいてはジョニー・ウインターのバンドメンバーが参加したほどでした。
その後、1983年にはデビット・ボウイのヒット曲「レッツ・ダンス」の録音に参加して、「あのギターは誰だ!」と世界中が注目したのでした。
私の場合は、ピーター・バラカンのポッパーズMTVでレイ・ヴォーンを観たのを鮮明に覚えていて、1985年1月に来日した郵便貯金ホールへも行きましたっけ。
レイ・ヴォーンはブルースファン以外のロックファンへの影響も凄く、言わばジミ・ヘンドリックスに近い影響力だった気がします。
さて、そんなスティービー・レイ・ヴォーンのカバーライブを11月15日にルースター本店で行います。
レイ・ヴォーンのカバーとなればそんじょそこらのギタリストでは勤まりません。
しかーし、日本には松川純一郎さんがいるのです。
その昔、日本にヘビメタブームがありましたが、松川さんはサブラベルズというバンドでデビューしておりました。
しかし、根っからのブルース好きで、しかも「レイ・ヴォーンの影響はすべて受け継いでます」というお人。
何しろ、ギターはもちろんですが、ストラップや帽子など細部に至るまでレイ・ヴォーンなのです。
1985年の来日が最初で最後でしたが、これを見逃した人はぜひ、ルースターへどうぞ。

なんとレイ・ヴォーンが二人になったぞ!

2008年11月6日(木)

昨日スティービー・レイ・ヴォーンについて書いたのですが、事態は急転!
ちょいと面白いことになりました。

なんと11月15日の当店でのライブが

ふたりのレイ・ヴォーンとなったのです!

ひとりは松川純一郎さん。

その昔はサブラベルズというヘビメタバンドとしてデビューしておりましたが、実は約30年ほどブルースギタリストとして活動をされております。
そんな松川さんですが、ギターはもちろん、カッコまでSRVそっくりにライブをされているのは残念ながらあまり知られておりません。

そしてもうひとり急遽参加することになったのがkouichiさん。

kouichiさんはテキサスで、なんとダブルトラブルと録音をされたという筋金入りのギタリストであります。

http://blog.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendID=51504639&blogID=318423193

メンバーは 松川純一郎(vo.g)さんとkouichi(vo.g)さんに加え以下のメンバーです。

須川光(org) めんたんぴんでオルガンを弾いておられました。
江口弘史(b) ブルースの本場シカゴでメイビス・スティプルズほか多くのブルースマンのベースを務め帰国しています。
波田野哲也(ds) 多くのミュージシャンと競演しています。ブルース系でいうと最近はビリー・ブランチのドラムを、国内ではBoAさんのドラムを勤めています。
さあ、日本中からのご予約をどうぞー!

ノースサイドブルースバンド祭り

2008年11月7日(金)

当店の2号店、ルースター・ノースサイドでは「絶滅を危惧されるブルースバンドは実はいっぱいいるのだ。もっとブルースを日本に広めよう」というコンセプトでブルースバンド祭りというライブを不定期に行っています。

3回目の今回はなんと女子中・高校生のブルースバンドも参加です!

第3回ルースター・ノースサイドブルースバンド祭り
11月21日(金)
OPEN 19:00/START 20:00 

CHARGE:わずか1500円+オーダー

出演:
●BLUES QUEEN…MOMIJI(vo,harp) SHOKA(g) AKI(b) TOMOMI(ds)
全員ティーンエイジャーのブルースバンドなのだ。
彼女たちは今見ないと大人になっちゃうぞ。
まずはHPをみるべし。
http://www.geocities.jp/blues_shoka/

●大西英雄(ds, from TEGWON )バンド…金井貴弥(vo,g from 日本関軍)タナリュー(b from MASTARICA)マービン(sax from A)宮嶋みぎわ(pf from miggy+)
強力なメンバーが集っての参戦だ。

●KingJoe…カモネギ(vo.g) 白庄司孝(vo.as) アプリコット・じあむ(vo.pf) ねもと雅子(b) 中山さちや(ds)
ノースサイドでは月曜日のブルースセッションリーダー、白庄司孝が最も活動の多いバンドがこれ。

観にいってねー。

伝説必至の鬼才ギタリストバンド対決!

2008年11月7日(金)

百年に一度か?
まさにびっくりのバンド対決が当店の2号店、ルースターノースサイドで実現します。

KIKIバンドでヨーロッパツアーから帰国し、すぐにこの対決に挑む、鬼怒無月さんのトリオとローリングストーンズの「Miss you」のハーモニカでもおなじみのシュガーブルー。ブルースの本場シカゴでそのバンドのリーダー兼ギタリストをされていた牧野元昭さんのトリオ。

牧野さんは日本ではその昔、バッドシーンというバンドでも活躍していたので記憶にある方も多いのでは?

■鬼怒無月ブルーストリオ:鬼怒無月(g)早川岳晴(b)藤掛正隆(d)
■牧野元昭トリオ:牧野元昭(g)江口弘史(b)波田野哲也(d)
メンバーも強力すぎであります。

●荻窪Rooster North Side (03-5397-5007)
11月28日(金) 開場19:00 開演20:00 \2500-
東京都杉並区上荻1−24−21協立第51ビルB1
この対決はノースサイドで行われますぞ。チェキラウト。

やっぱりベースは面白い。

2008年11月11日(火)

私がギターを始めたのは中学生の頃でした。
当時はもう学校に行っているとき以外はギターばかり弾いていました。
たしか明星の歌本に載っていた歌謡曲やらフォークやらニューミュージックやらをかたっぱしから弾いていたような記憶があります。
付録の歌本とはいえ、ギターを始めたばかりの私にとって、コード進行というものはどうなっているのか? これを学べたのは実に大きかったと感じています。
若い頃は今よりもはるかに吸収力がありますゆえ、中学時代にはまってよかったなあと思います。
ただし、本業である学校の成績は急降下しましたが(笑)。
コード進行がこうなっているというのがだんだんわかってくるともう音楽が超面白くなりました。
ビートルズなんか聴き始めると「うへー」でした。
だってキーがCなのにCの後にGm7とかいくんですもの。
隣に住む同年代の子の家でデレク&ドミノスやパープルを聴かされてぶっとんだりしたのも懐かしい思い出です。
さてその後、東海大学高輪台高校に進学した私はある人気フォークデュオにベースとして参加。
ここが運命の分かれ道となります。
ベースの魅力にとりつかれてしまったのです。
実はこう見えて私はベーシストとしていろいろやっていた時期もあったのでした。
ルースターを始めてからも密かにいろんなイベントやパーティ、ライブ会場などで弾いております。
なんていってもここはルースターでありますからそりゃー毎晩すっげーベーシストの演奏を聴けてしまうので、その影響力はものすごいものがあるのです。
さらに言うのならいろんなミュージシャンと仲が良くなれてしまうのも特権でしょう。
活動こそ頻繁にはないものの私の加入しているバンドは現在、7バンドもあるのです。
もうすぐそのひとつのライブがあります。
ブラジル音楽の長澤紀仁さんとmatsumonicaさんとやっているバンドです。
これは先ほど書いたようにまさしく中学生の頃に戻って当時聴いていた曲をやろうというものです。
11月27日にノースサイドでやるのですが、今回はゲストに山本のりこさんと前田優子さんを迎え、さらにパワーアップ。
きっと懐かしさと爆笑とが混在するライブになるでしょう。
なにしろメンバーは私以外はブラジル音楽専門家な方々ですから、その落差(笑)は凄いですし。
でもそんな方々をも少年少女に帰らせてしまうのが流行歌。
自分の青春時代に聴いていた曲というのはずっと心に残りますね。
我々よりも先輩の方々なら日本のシャンソンとか、プレスリーとかいろいろでしょう。
今の若者もきっと同じ。
羞恥心とか30年後に聴いたら懐かしいのでしょうね。
というわけでまだまだ46歳という未熟な私ですが、まもなく中学生に帰らせていただきます。
うーむ、これっておじさん化してきたということかなあ。
いやいや、いつだったか電車で中学生の会話を聞くとはなしに聞いたことがあったのです。
彼らは言ってました。
「昔はよかったよな」。

貸切ライブ専門としてスタートした2号店の今。

2008年11月12日(水)

ルースター本店はいろんな方々からの要望があったにも関わらず、できないことがいくつかありました。
で、それをやれるお店を作ろうということで2005年3月に相反するコンセプトの2号店を作ったのでした。
2号店、ルースター・ノースサイドは大きく分けると3つの方向性となっています。
ひとつは激安の貸切ライブです。
ライブハウスを貸切しようものなら普通は相当なお金がかかります。
この理由は簡単です。
通常のライブよりも利益がないのならばどこのライブハウスも「貸切できますよ」なんて言うはずがないからです。
ところが、これってそうしたライブハウスの発想そのものがそもそも変だと私は考えていました。
なぜって、たとえばロック系のライブハウスの多くは一晩にバンドを4つも5つも出して、それぞれにチケットノルマを課すわけです。
するともしも貸切にしたければ5バンド出演したときよりもレンタル費用は上回る金額を設定することとなるわけです。
うーむ、ビジネスですねー。
私にはこの発想がまるでないので、ノースサイドの貸切金額はロック系のライブハウスの5分の1くらいにしているのです。
私が2号店始めますと言った時、「そんなのうまくいくのかねー」と多くの方に言われてはいたものの、実はそれ以前に本店のお客さんや出演者から「ルースターで貸切ライブしたいのだけど」と多くの引き合いがあったので、心配は無用でした。
今やおかげさまでおやじバンドや音楽スクールの発表会、各種イベントで週末はほぼうまっています。
で、週末は貸切ですが、平日はどうするのか?
これも実は多数の要望があったセッションを2号店の誕生でついにやれることになったのでした。
セッションというのは、その日に集ったお客さんで「せーの」で演奏ですからもしかすると、いやかなりの確立で聴いている方にとっては感動するまでには至りません。
なにしろ初心者の参加も大歓迎としておりますので、曲を知らずに演奏している方も多数。
どちらかというと聴衆のことを考えて聴かせる演奏をする方よりも単純にステージで弾くことのためにやってきているという風に見て取れるのであります。
でも最近は替え歌ジャズシンガーの登場もあって、ジャズセッションデーはちょっと様変わりしてきたようですよ。
「どなたでもお気軽に生演奏を聴きにきてくださいませ」というスタンスのルースター本店では上記のふたつの例、貸切ライブとセッションはなかなかやることができませんでした。
しかし、なぜそれに踏み切ったのか?
理由は感動であります。
誰しも最初からうまいなんてことはありません。
ひとつひとつのステップを踏んでいくのです。
ステージに上がっただけで緊張してしまう。
そういう経験ありますよね。
でも人前で演奏してみたい。
演奏したらミスしてしまった。
次回はがんばろう。
こういう感動のスタイルも確実に存在するのです。
でも知り合いならともかく、見知らぬ方のそういう姿をお酒を飲みながらたまたま通りがかった方が楽しめるのか?
微妙であります。
ゆえに2号店は備え付けの看板もつけずに営業しているのでした。
そう、その日に何をやっているのかを知っている方だけが集うのです。
しかし、地下の店内ではそれぞれの方がそれぞれの思いで演奏しているのであります。
このスタンスで2号店はやっているのです。

さて、最後にもうひとつはプロミュージシャンによるライブであります。
本店は毎晩がプロミュージシャンのライブですので、プロなら本店でもいいのでは?
と思われるかもしれません。
これは説明が難しすぎるのでここでの説明は省きましょう。
でもものすごいライブをノースサイドでもガンガンやっています。
ぜひスケジュールは目を皿にしてご覧くださいませ。

さて、このような3つのスタンスを持つ、ノースサイドですが、実は場合によっては本店よりもよりお客さんとの関係は濃厚だったりします。
なにしろセッションは毎週ですし、リピーターの方々が非常に多い。
貸切の方々も激安でできるのでほとんど「次回は違うライブハウスでやります」ということはなく、何度も貸切してくれているからです。
こういうこともあって、ノースサイドでは食べ物のメニューなどにもかなり力を注ぐようになりました。
メニューは徐々に進化を遂げており、今では本店のように調理が忙しいという状況になってきたのです。
まもなく、ノースサイドも冬メニューにチェンジします。
こちらもどうぞお楽しみに。
ノースサイドの使い道はいっぱいありますので、ぜひ皆様も一度スケジュールを見て訪れてみてくださいませ。

これからもルースターグループは進化し続けます。
どうぞご期待ください。

今日から本店は新メニュー。

2008年11月13日(木)

いやいや11月、12月のスケジュールを眺めてみると、素晴らしいライブが目白押しですなあ。
こんなにいいライブやっていることをどのようにして日本中に知らせたらいいのか悩みます。
東京にライブハウスは星の数ほどあれども、ここまで素晴らしいミュージシャンが面白いライブをやっているお店はそうは無いでしょうねえ。
絶対、全体の1%にも満たないと思いますよー。

さて、荻窪ルースターは本日より新メニューが登場しております。
美味しいごはんとおつまみが目白押しになってます。
ホームページのほうはまだ改定されておりませんので来てのお楽しみですね。
そういえば、私は毎週荻窪の英会話教室に行っております。
で、必ず「最近どう?」みたいなことを先生に聞かれます。
で、先生や生徒さんに「今日からこのメニューなんですよ」と刷りたてのメニューを見せたのです。
すると、「おー、これはチープなのに美味しそうですねえ」とのこと。

まあ、平日の昼間に英会話教室に来られるのは有閑マダム。
しかも一軒家で庭もあるような荻窪在住の方々ですから、生活水準ははるか私が手の届かないところです。
そんな方々にメニューを見せたらチープと思われても当然です(笑)。

とはいえ、英会話教室の奥様方も頻繁にルースターへライブを聴きにきてくれるのです。
ありがたいっすね。
「ワニカレーは復活しないのですか?」なんて聞かれましたぞ。
してないのですー。
でも新メニューもなかなかっす。
ぜひお越しくださいませね。

面白いライブ。面白いバンド。いけてるミュージシャン。

2008年11月14日(金)

世の中には面白いライブや面白いバンド、いけてるミュージシャンを探し求めている人はけっこういるものです。
私も物心がついてからというものずっとそうでした。
ここを読まれている貴方もきっとそうでしたでしょう。
でも多くの方々は一般的に売れている方々のCDを買ったり、ライブに行ったりする人のほうが圧倒的に多いわけです。
しかし、それに対してマニアック派という方々がいるわけです。
たとえば中学校から洋楽を聴いていたクラスメイトとか周りにいましたよね。
でもそれって周りと会話がかみ合わなかったりもしていましたっけ。
昼休み野口五郎とかの話で盛り上がっているのに突然ベニー・グッドマンの話をされても「はあ?」ですから。
邦楽にはまっている方々の中でも売れてないバンドを見つけるのが好きな人もいましたね。
私は中学生のときにチューリップとか聴きはじめたのですが、それでさえ、クラスにひとりいるかいないかみたいなものでした。
まして無名のバンドとかなら誰も知らなかったです。
私は学生時代は無節操に聴いていたつもりでしたが、今考えると実に幅が狭かったし、浅かったと思います。
ローリング・ストーンズやクラプトンは聴いていてもそれを歌っている原曲の黒人ブルースマンを掘り下げていなかったし、ジャズなんて聴いてもよくわからないから最初から「アウトオブ眼中」でありました。
それでも「自分はけっこう詳しいかも」と勘違いしていたものでした。
では46歳の今はどうか?
これがまだまだ浅いとたびたび実感しているのです。
当店、ルースターの場合、30年以上プロミュージシャンですみたいな方々が勢ぞろいしているわけです。
その方々ときたらBGMでCDを流すと「これ、ベースは誰々ですか?」みたいなことをよく聴いてこられるのです。
つまり、楽器の音でミュージシャンを当てられてしまうのです。
まあ、さすがにブルースの日はブルースをかけてますし、ジャズの日はジャズのCDをかけていますので、その分野のオーソリティが聴けば分かられて当然ですが。
これ、たとえば簡単なたとえとしてはディープパープルのライブ盤をかけるとします。まあ、かけませんが。
で、それが「ライブインジャパン」なのか「ラストコンサートインジャパン」なのかすぐ判断できる。
これはロック好きの方ならば普通ですよね。
こうしたことを出演者の皆さんはブルースやジャズなどでも簡単に皆さんは区別できるのであります。
そういう意味ではその奥の奥にはまだまだ未知の音楽が無限にありますし、いけてるものと遭遇するとワクワクします。
で、それをかけると「これ誰ですか」ってみんなが反応してくる。
音楽はとてつもなく楽しいのです。
よくテレビの街頭インタビューなどで「あなたのはまっている曲は?」みたいなのを見ますが、大抵は誰でも知っているようなサザンオールスターズとかスガシカオとかの名前が出てきます。
テレビですから誰も知らなそうな名前が出たらカットするのでしょうが、それにしてもですよ私は思うのです。
「それじゃあもったいないでしょー、あなたの人生!」と。
最初の話に戻りますが、もしもあなたが、面白いライブや面白いバンド、いけてるミュージシャンを探し求めているタイプの人ならば、ぜひルースターにお越し願いたいのです。
いや、まじで。
こういう素晴らしい世界があって、それを楽しんでいる方々がいるということをなんとか日本中に知らせたいなあと。
面白いですよー。

新聞にブルースの記事。

2008年11月14日(金)

先月だったでしょうか?
たしか読売新聞だと思うのですが、ラーメン屋さんでふと手に取って読み始めたらなんとブルースの記事を見つけました。
それによれば黒人音楽などを流すバーの若いママさんが飲みに来たお客さんに「日本にブルースはないんじゃない」的な話をされてハッとしたそう。
ママさんは「そうだブルースのライブをやろう」と思い、知り合いのミュージシャンにライブハウスでブルースを演奏してもらうようにお願いした云々というものでした。
これを読んだ私もハッとしたのです。
何にハッとしたのかと言いますと、日本にブルースはないとここのバーのお客さんとママさんが思っているということだけでなく、それを天下の新聞までが「そうだ」と思って記事にまでしているということであります。
悲しいかなこれが現実なのかと思い知らされた気分でした。
つまり日本にブルースミュージシャンがいっぱいいることやブルースを推進しているライブハウスもあるということをだーれも知らないということが明らかになったのであります。
新聞社の皆さん、私に電話してください。どーぞよろしく。

THE WHO来日の昨今。

2008年11月15日(土)

THE WHOの来日でひときわ盛り上がる中年音楽シーンであります。
うーむ、素晴らしい。
THE WHOの場合はテレビでライブの宣伝がどかーんと流れますゆえ、多くの人に宣伝が伝わります。
ところが、ルースターの場合、スケジュールの宣伝というと当店のホームページとmixiやメルマガ。雑誌は「ぴあ」さんの改定により消滅し、「ジャズライフ」、「SWING JOURNAL」、「ぐるり」と取材を受けた雑誌に単発で掲載されるくらい、それからラジオとかもたまーに。
あとはミュージシャンのホームページ等など。
テレビの宣伝力には当然ながら負けてしまうのであります。
まめにライブスケジュールをチェックしている方々は誰が活動しているかはご存知なのですが、そうでない方は一生気がつかないのです。
うーむ、この違いはもったいない。
つまり、「昔聴いていたけど、やってるのか!」「じゃあ行って見よう」という流れを当店の宣伝力では多くの方々には届かない。
そうです。「昔聴いていたけど今はどうしてるのだろう」と考えもしていない方々へ伝えてみたいなあと思うのです。
たとえば、12月26日には当店の2号店でPRISMのライブがあります。
PRISMといえば、レコード発売日にはレコード店に行列ができたという伝説を作ったほどですから、きっとまだやっていると知ったら多くの方々が「まじでー」と喜んでくれるはずだと思うのです。
こうなったら電波ジャックでもするか。

我流聞いてもらう披露宴での面白スピーチの術。

2008年11月20日(木)

先日、お客さんから披露宴でのスピーチの仕方を教えてくださいなどと言われました。
そういえば、私は披露宴に出席すると、よく歌もしくはスピーチを頼まれておりました。
ルースターを始めてからはほぼ100%の確率で頼まれてしまっています。
さすがに毎日人前で前説やらマジックなどしているので、「ああ、佐藤さんにでもしゃべってもらおうか」と思いつかれるのでしょう。
多くの方は、私をしゃべりたがり屋さんだと思っているに違いありません。
ところがどうして、本当は私はそうではないのであります。
でもルースターの場合はこれは自分で決めちゃったことなので毎日やっているのです。
普通のライブハウスでは前説もないし、マジックもありません。
ゆえにないのが普通かもしれませんが、果たしてそうでしょうか?
演芸ホールでもディズニーランドでもみーんな同じようなことをされています。
なので、ライブハウスだけがないというのは私からすると不思議極まりないのです。
たとえば休憩時間。
ひとりで来られたお客さんはとても退屈です。
だからと言ってお客さんの席を回って話をするにもおひとりの方が何人もいたらもう全員と話すことはできません。
それにもし常連の方とだけ話したりなんかしたら、それこそ初めて来られたお客さんはよけいに寂しい気持ちになってしまいます。
ゆえに「こうなったらステージでマジックでもしてみるか」となったのです。
つまり、場をつないでいるということなのです。
さて、披露宴に話を戻しますが、多くの見知らぬ方の前でスピーチをするということはとても緊張することであります。
たまに頭が真っ白になってしどろもどろなスピーチをされている方がいらっしゃいます。
実はあの気持ちはよーくわかります。
特にスピーチしているのに誰も聞いていなかったり、せっかくのネタが不発になったりされた方々の姿はとてもかわいそうであります。
では私はどのように乗り切っているのかと申しますと実は披露宴ならではのスーパートークテクニックを駆使してきたのであります。
その極秘テクニックの一部を書いてみようと思います。
まずはスピーチをされた方の新郎新婦との関係と名前、そして挨拶の内容をしっかり覚えるのです。
普通は自分が何をしゃべるかで頭を悩ませるのものですが、そんなことは二の次です。
披露宴というのは、列席者それぞれのテーブルの中で一番偉い、もしくはしゃべってもらうべき方のスピーチが先にあります。
たとえば自分が友人代表の挨拶だとすればずいぶん後ですし、もしかしたらご歓談タイムに突入しているところでのスピーチとなるわけです。
ですので、わりと後でのスピーチ。
これがラッキーなのです。
私は特にこのご歓談タイムでのスピーチが多くありましたが、ここをガツーンと持っていくのが好きでした。
「ただ今ご紹介に預かりました佐藤でございます」。
ここまでは一緒です。テクニックはここからです。
「さきほど○○会社の社長さんの挨拶がございましたが、その中でこういうお話がございました」。
と切り出すのです。
するとご歓談タイムのような状態が、すっと変わります。
名前を出された社長さんが同じテーブルの方と話をするのをやめて私の話を聞くからです。
で、次の対象は新婦側の一番偉い方です。
「それから新婦のお勤めの会社の部長さんはこう話されました」。
同じようにそのテーブルもすっと静かになります。
そりゃそうです。
テーブルの中で一番偉い方が突然スピーチを聞き始めたのですから、同じテーブルの方々は聞かざるを得ないのです。
会場がこれによりぐっと静かになるといよいよ本題です。
「私は新郎の大学時代からの友人であります。実はそれゆえに社長さんや部長さんには見せていない新郎の本当の姿を私だけが知っているかもしれません。さて、それではとっておきのエピソードをひとつだけ紹介します」。
省略すればざっとこんな具合です。
ざわざわしていたご歓談タイムをこのように静寂に包み込むことで話の内容はたわいもないことでもスピーチを静かに聞いていただけるようになるのです。
大きな声だから人が聞くのではなく、静かになれば小さな声をも聞き逃さないような雰囲気になってしまう。
そこで、やっと自分のスピーチをするのです。
でないとせっかくの爆笑ネタがもったいないですもの(爆)。
脱線しますが、学校とかで「はい、静かにしてー」とか先生がよく言いますが、あれもそのクラスのボスみたいな生徒に先生から「はい。佐藤君ちょっと立って」とでも言えば一瞬で全員静かになるのにと思います。
さて、ここでまじめなお願いです。
披露宴では私にスピーチを頼まないで下さいませ。
なぜなら、偉い方の名前とスピーチの内容を覚えるのに必死になるがゆえに自分が何を食べているのかわからなくなるからですー(泣)。

沖縄情報はここですね。

2008年11月25日(火)

何気なくルースターで検索していたら「ありゃ!」なページにたどり着いちゃいました。
そのページとは箆柄暦(ぴらつかこよみ)という沖縄県のイベント情報を伝えるサイト。
検索で出てきたのはイベント情報のページなのですが、そのイベント情報のページにはなんと「荻窪ルースター11周年ライブ」についてがどーん!
むむむーーーー、沖縄で荻窪の情報とはえらいこっちゃでー。
なぜに沖縄で荻窪の情報を掲載してくれているのか?
実は以前、このサイトや情報誌、ラジオほかをやってらっしゃる方がいらしてくれたことがありました。
それ以来、情報誌を郵送で送ってくれているのです。
でも沖縄のサイトでルースターの情報を掲載してくれていたとはこりゃーとんでもなく嬉しいではありませんか。
というわけで箆柄暦(ぴらつかこよみ)についてであります。

「箆柄暦(ぴらつかこよみ)は、沖縄県内のイベント情報はもちろん、県外の沖縄関連イベントも網羅した、「沖縄最強のイベント情報誌」です。毎月700件以上の情報が得られるイベントカレンダーを中心に、ミュージシャンインタビューや注目イベントの紹介記事など、沖縄芸能情報を満載。県内外の配布協力店で無料配布しており、沖縄にいるときも、沖縄に来られないときも、いつでも沖縄を満喫できます。さらにサイトでは、箆柄暦本誌に掲載しきれなかった最新情報を含め、編集部が収集したすべての沖縄イベント情報を掲載しています。本誌と併せてご活用ください。」

ということでございます。
http://event.uruma.jp/

感謝感激雨あられ。
沖縄にお出掛けの際はチェックっすね。
私ですか? 行ったことないのですー。とほほ。

スイングジャーナル増刊号はジャズバトル

2008年11月29日(土)

12月12日にスイングジャーナルの増刊号が発売になります。
増刊号は毎回テーマがあるのですが、今回のそれは「バトル」。
ジャズはまさしくバトルと呼ぶにふさわしいライブになることがあります。
この増刊号ではおそらく長いジャズの歴史の中で、これぞバトルと呼ばれる名演奏が紹介されることとなるのでしょう。
で、今回もまた私も一筆啓上させていただいております。
それは「ジャズクラブオーナーが語るこれぞバトル」みたいなもの。
しかし、私がマイルス・デイビスのいついつのこの演奏が云々という風なことを書くわけがありません。
マニアックな内容はスイングジャーナルの方々にお任せしておいて、私は私の役割を貫こうということであります。
私の役目は「難しいことなんかないですよ」という部分。
せっかくスイングジャーナル増刊号に執筆するのですから、笑いを取らねばなりません。
いやいや笑いを取る必要があるかどうかと問われれば「必要はありません」。
でも、天下のスイングジャーナルではありますが、初心者が読んだら「ジャズって難しいなあ」と思われる可能性が高い気がするのです。
もしそうだとしたらジャズはマニア向けと思われてしまい、近所のおばさんや八百屋のおじさんとかは聴かなくなってしまうかもしれません。
それではもったいない。
もっとジャズも一般的にして、生演奏にも足を運んでもらえるような日本にしたいのであります。
ですので私は笑いを交えながら誰もがわかるように書いてしまうのであります。
ところが、これまで一度も文章の訂正をされたことはありませんでしたし、「いやー、佐藤さん、こんなの載せられないですよ」とも言われませんでした。
なので怒られるまでは、この線で書いちゃおうと思います。
テレビの歌番組でも普通にジャズやるような日本になったらいいなあ。